速報:婚礼の家を爆弾で襲撃、44人死亡―マルディン
2009年05月05日付 Zaman 紙
スキー帽をかぶった4人の襲撃者が、昨晩、マズダー郡ビルゲ村で大量殺人を犯した。爆弾やライフルで、女性や子供を含む全員を襲撃した。(多くの男性が)村の自警兵として任務についている間に、婚礼の行われていた家に入った襲撃者たちは、夜の礼拝(ヤトゥス・ナマズ)を行っていた男性たちの部屋と、女性や子供のいた部屋を血の海に変えた。45人(注:表題は44人)が死に、6人が重傷をおった。
トルコは、昨晩、マルディンのある婚礼に対して行われた爆弾による襲撃に衝撃を受けた。事件は、町の中心から20キロのところにあるマズダー県ビルゲ村でおきた。夜9時半ごろに、婚礼の行われていた家を、爆弾やライフルで襲った身元不明の襲撃犯は、この村で殺人を行った。襲撃で45人が死に、6人が重傷をおった。死亡者のなかには女性や子供も含まれている。現在入っている情報によると、迷彩服をき、スキー帽をかぶった4人は、娘を結婚させようとしていた元の村長ジェミル・チェレビの家を武器で一斉射撃した。死亡者の親族は、マルディン国立病院に押し寄せている。警官は、周囲で厳重な警戒態勢をひいた。
殺人の起こった村には、大勢の軍警察官が向かった。病院関係者は、全ての医師や看護婦を呼びだし、また市民は献血のために並んだ。襲撃を、発展公正党の中央委員会会議の場で知ったタイイプ・エルドアン首相は、ベシル・アタライ内務相から事情をきいた。襲撃の理由についてはさまざまな憶測が流れている。事件は、家族間の確執から起きたものといわれているが、軍は、テロの可能性も検討している。アンカラの警察筋からの情報によると、襲撃の起きた村では、男性たちは(対PKKの)自警兵korucuを務めていたので、テロの可能性もあると見られている。事件ののち、特殊部隊と軍警察も同地で捜査をはじめた。
これまでに入っている情報によると、マルディンのマズダー県に属するビルゲ村での惨劇は、元村長ジェミル・チェレビの娘の結婚式の最中におこった。2家族の間の確執に由来するとみられている事件では、マスクと迷彩服の4人が自動式銃と手榴弾をつかって婚礼の家を襲った。犯人たちは、事件後、暗闇にまぎれて逃亡した。目撃者によると、家で礼拝が行われていているときに襲撃がはじまったという。婚礼の家での怪我は、マルディンやディヤルバクル、その周辺の県の病院へ救急車や普通車で運ばれた。死者の大半は、女性と子供だという。死者のなかに、花嫁と花婿が含まれているかどうかは、まだわかっていない。32戸からなるビルゲ村の住民は、ひとつの家系からなり、全員の苗字はチェレビである。この村の男性は全員、自警兵を務めている。襲撃では、自警副団長のメフメト・ハーリム・チェレビと、まだ名前のわかっていない44名が死んだ。軍警察と特殊部隊は、村を厳戒態勢下においた。
■32戸からなる村の男性は、全員が自警兵
マルディンのマズダー県でおきた襲撃で45人の命が失われた32戸からなるビルゲ村では、その男性たちは、すべて自警兵をしている。(中略)ビルゲ村は、7つの湧き水で有名な保養地として知られている。谷の入り口にあるビルゲ村には、週末ともなると、マルディンやその周辺から多くの人が訪れる。
32戸からなる村の住人は全てひとつの家系に属し、苗字も全員がチェレビーであり、男性たちは、全員、自警兵をしている。元村長ジェミル・チェレビーの娘の婚礼のために、夕刻に、村の諸家族は、男女そろってその家にいった。
目撃者は、夜9時頃に、村のイマームを先頭に家で礼拝が行われたという。このとき、武器をもった5,6人のグループが2軒の家を自動ライフルで襲撃した。約15分間続いた襲撃に対し、村の異なる3つの地点で見張りをしていた自警兵が応戦した。武器をもった襲撃者は、谷の方へと逃亡した。
襲撃で自警副団長のメフメト・ハーリム・チェレビーとともに44人が死亡した。遺体のうち18の遺体は、マルディン国立病院の霊安所に運ばれた。同病院ではけが人の治療も続いているという。
軍警察と特殊部隊は、襲撃ののち村に到着し、警備体制を敷いた。軍は、襲撃のあった家からけが人を救急車で病院に運んでいる。
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( 翻訳者:トルコ・メディア翻訳班 )
( 記事ID:16368 )