救出された13歳少女が語る、マルディン襲撃事件
2009年05月06日付 Hurriyet 紙


マルディンのビルギ村で起こった襲撃事件で、家族4人が殺害されたアル一家でひとり13歳のスルタン・アルさんが生き残った。親戚である新郎のハビプさん、母親のキャーフィイェさん、父親のミトハトさん、妹のルフシェンさんがディヤルバクルで埋葬されるのを涙を流して見届けたスルタンさんは、襲撃の様子を語った。

ディヤルバクルのチェレビ小学校5年生のスルタンさんは、婚礼の行われた家で男女が別々の部屋にいたこと、彼女自身は花嫁であるセヴギ・チェレビさんと別の部屋にいたことなどを説明した。

スルタンさんは、悲嘆の中下記のように話した。
「突然、銃声が聞こえました。部屋にいた大人たちはすぐに私たちを別の部屋へ連れて行き、部屋の電気を消し、テレビや電熱器のプラグを抜きました。部屋には布団や毛布が置いてあるところがあり、私たちはその中に隠れました。しばらくすると銃声が治まりましたが、男たちは再び家に入ってきて、『隅々まで探せ。誰も生かすな。全員殺せ』と叫んでいました。何人かは、床に倒れている人たちが本当に死んでいるかどうか、足で確認していました。死んでいない人がいると銃で撃って殺し、出て行きました。私のそばには姉と村の子供たちがいました。全員が息をひそめて隠れていました。そのあと義理のおじが部屋に来たので出ていくと、『お前たち生きていたのか。アッラーよ感謝します。だが皆死んでしまった』と彼は言いました。」

■ 額を撃たれた5歳の子

その後、スルタンさんは隠れていた部屋から出て母親のいたところへ向かったと言い、こう話した。「父たちはお祈りをしているときに殺されたと聞きました。母のいた部屋に入ると、妹のルフシェンが倒れていました。額を銃で撃たれていました。目は開けたままでした。私たちは、また男たちが来るかもしれないと思ってしばらく家から出られませんでした。軍警察の警官たちがやってきてから出ることができました。」

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:16379 )