ニコラ・サルコジ仏大統領は、トルコのEU加盟問題に対する「空手形」をやめなければならないと話した。
サルコジ大統領は、ドイツのビルド・アム・ゾンターク紙に行った発表で、EUが際限なく拡大することは不可能だろうということ、また、そのためトルコに対して空手形を渡すかわりに、「共同でいかに大きな共通の経済と生活地域」をつくることができるかを考える必要があると話した。
ドイツのキリスト教民主同盟フィリップ・ミスフェルダー議員は、サルコジ大統領とともに同紙に語り、EU諸国の市民の間でトルコのEU加盟に反対する声が高まっていると主張した。一方、フランスのル・ヌヴェル・オブサヴァトゥル誌では、欧州議会選挙を目前にして、サルコジ大統領が右派の有権者たちの票を得るためにトルコのEU加盟に反対することを批判した。
左派寄りの雑誌(仏ル・ヌヴェル・オブサヴァトゥル誌)は、サルコジ大統領のこのような姿勢にもかかわらず、フランスが中東和平会談やコーカサス地方における外交交渉、エネルギー問題といったさまざまな国際的外交を行ううえで、トルコの力が必要であるという見方をおこなった。
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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:16418 )