イスタンブルのジプシー居住区スルクレ、取り壊し完了
2009年05月14日付 Radikal 紙
以前公正発展党(AKP)に近い人々に、「都市開発」地域内の住宅が売られたとして問題となっていたスルクレ地区で、昨日も取壊し作業が行われた。家屋全体の80%が取壊されていたが、残った家々への取壊し作業が昨日続けられた。
居住者の大部分が賃貸で、ほかに行くあてもない状態のスルクレ地区の住民は、家財道具を瓦礫の合間に置いた。72歳で喉の癌を患っているジェマル氏も家を取り壊された一人である。ジェマル氏には家財道具を持ち込む場所もなく、話すことができないため役人に愚痴をこぼすこともできない。昨晩スルクレ地区で家の取り壊しで外に放り出された家族によれば、取り壊される建物からの「退去勧告」が出たのは5月12日だった。通達書には、取壊しの対象となる建物からは5月12日の業務時間が終わるまでに退去が完了すること、もしそうでない場合には警察により強制退去が執行される、と書かれている。この勧告が届いた翌日となる昨日の朝、取壊し業者がスルクレ地区で作業を開始した。スルクレ地区での取壊し作業は今日も続いている。
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:16451 )