トルコ人男性と離婚の日本人女性、娘(5)の親権獲得
2009年05月15日付 Hurriyet 紙
■トルコの司法は日本人の母親側に
日本人女性のミチコ・デニズさん(45)は、ガズィアンテプ出身のフェヴズィ・デニズさん(32)との子どもであるカデルちゃん(5)の親権を獲得するために裁判を起こし、勝利した。
■日本人の母親が法廷闘争で勝利
未成年裁判所は、幼少のため母親の愛情が必要であると考慮し、子どもの親権を母親に与えること判決したことに対し、ミチコさんは「トルコの司法に対する私の信頼は裏切られませんでした」と語った。
東京で生活するミチコさんは、5年前にガズィアンテプからこの町に観光客として訪れたフェヴズィ・デニズさんと結婚した。2人とも工場で労働者として働いていたが、彼らの娘であるカデルちゃんと一緒に2008年11月にガズィアンテプにやってきた。デニズさんは娘と一緒に数日後に訪日すると話して日本人の妻を見送った。しかし彼は約束を守らずに娘をガズィアンテプに残して日本に行った。娘に会えなかったミチコ・デニズさんは先月、トルコを訪れ駐日トルコ大使館から法的支援を得た。母親はガズィアンテプ共和国検察局に訴え、法的手段によって娘の親権を獲得する事を望んだ。ミチコ・デニズさんは今日(16日)、ガズィアンテプ第1未成年裁判所での裁判審理の前に、県の社会福祉事務局の関係者などの監督下で娘とようやく再会した。裁判所の裁判官は、教育の専門家の報告書を考慮し、幼少のため母親の愛が必要であるとして幼いカデルちゃんの親権を母親に与えると決定した。父親であるフェヴズィ・デニズさんには1週間の異議申立期間があるため、カデル・デニズちゃんはこの間は再び父親の下にいる予定であるが、その後母親に渡されるだろう。
ミチコ・デニズさんの弁護士であるセルメト・アタイさんは、裁判審理の模様を話し、「裁判所は子どもの精神状態の点から緊急の措置として判決を下しました。教育の専門家らが行った調査の結果、カデルちゃんが非常に幼少のため母親の愛が必要であり、それゆえ両親が日本人であるかトルコ人であるか、違いはないとし、子どもが母親の愛情を受けられるように親権を母親に与えるという方向で報告が出されました。裁判所は母親と父親の要求を聞いた上で、カデルちゃんの親権を母親に与えるよう決定しました」と語った。
娘と会えて喜んだミチコ・デニズさんは、「判決は非常に嬉しかったです。本当に感謝しています。トルコの司法に対する私の信頼は裏切られませんでした。とても幸せです」と話した。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:16459 )