ポーランド訪問中のエルドアン首相、仏・独首脳を批判
2009年05月15日付 Zaman 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、欧州議会議員選挙を目前にトルコのEU加盟に反対する声明を声高に発したアンゲラ・メルケル独首相とニコラ・サルコジ仏大統領に、厳しい反発を示した。

アブドゥッラー・ギュル大統領が、「将来像なしに話している」と批判した両国のリーダーについて、エルドアン首相は、トルコを政治の道具にしていると非難した。「先で再び、私たちは一緒のテーブルにつきます。顔を合わせることになるのです。(こんな発言は)ありえないことです。」と述べた。

ワルシャワでドナルト・トゥスク・ポーランド首相と面会したエルドアン首相は、サルコジ大統領とメルケル首相が最近、反トルコの姿勢を再びはっきりと表したことを、不見識と評価した。両国のリーダーに対し、『直接会ったときに言ったことを、誠実に守りなさい』との呼び掛けをした。また、両国のリーダーの発言について、「その立場は一時的なものだ」というメッセージを送ったエルドアン首相は、「欧州議会関連の選挙がある。一方のサイドでは、そこへのメッセージを含んでいる。ドイツではドイツ自国の選挙がある。ご覧のとおり、メルケル夫人もそこへのメッセージを発している。これはもちろん上品なことではないし、いいことではない」という表現を使った。

(そして、)この種の説明は、トルコ国民のEU加盟プロセスへの見方に、よくない影響を与えると語った。トルコが交渉の段階段階を実現した場合には、EUの一員となることが必要であるとのべる首相は、「私たちは、「これらの段階を実現することなしに、私たちを受け入れろ」とは言いません、しかし、あなた方にはっきり言いますが、トルコは今、EU加盟国の27ヶ国のうちの多くの国よりも、EUの条件を満たしている国です」と述べた。

トルコのEU加盟を支持するトゥスク・ポーランド首相は、「サルコジ大統領とメルケル首相は、合意を尊重すべきだ」と述べ、「合意した事柄に矛盾していないならば、トルコがEUにはいるかどうかは、自動的に決まるべきことだ」と述べた。

■完全なメンバーになるか、全く入らないかだ。

アフメト・ダヴトオール外務大臣は、トルコがEUと進行中の加盟交渉において目的はひとつだ、と述べ、「完全なメンバーになるのか、メンバーにならないかのどちらかだ」という表現を使った。ダヴトオール外務大臣は、前日の夜に着いたスウェーデンの首都のストックホルムで欧州委員会の拡大担当委員のオッリ・レーンと面会した。ダヴトオール外務大臣はトルコでは、近年、改革の実行プロセスが加速していると述べ、トルコがヨーロッパ諸国に望むことは、(トルコの)EU加盟問題を内政に利用しないことだと語った。レーン氏は、「本委員会は、トルコのEU加盟という目標実現のために存在している」と述べた。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:16460 )