ギュル大統領は、旺盛な投資意欲と自由な市場経済によってトルコの事業家たちは、すでにヨーロッパと競争できる状態にあると述べた。そして、シリアへ力強い協力のメッセージを伝えた。

アブドゥッラー・ギュル大統領は、自由市場経済の拡大につれ旺盛な投資意欲で、事業が大きくなったこと、また関税改革とともに、トルコの事業家たちが今日、ドイツ人やフランス人のようなヨーロッパの人々と競争できる状態になっていることを述べた。シリアを訪問したギュル大統領は、シリア政府のバッシャール・アル・アサド大統領と、首都ダマスカスで建設が完了されたデデマン・ホテルのオープニングセレモニーを行った。その後、同じ場所で開かれた「トルコ‐シリア事業協力フォーラム」に参加した。ギュル大統領は会場で、バッシャール・アル・アサド大統領の後に演説を行った。

■「経済協力が実現される」

二カ国間での投資と貿易の可能性の大きさに言及したギュル大統領は、シリアとトルコの間に、制限のない協力関係を実現させることを望んでいると述べた。非常に多くの人々が夢のような話だと思っているこの経済協力を実行すると述べる同大統領は、「政府の意志を明確な形で公表することができれば、経済協力関係を容易に築くことができるでしょう。自由貿易協定の調印と、二国間の往来の増加は、協力関係にとってプラスに働くでしょう」と述べた。また、経済成長において、政府の役割と同様に、個人による旺盛な投資意欲も重要な役割を担うことを強調し、以下のように続けた：

「トルコでは、1980年から自由市場経済に移行しました。この時代の到来とともに、数多くの事業家がその事業を拡大させました。高品質な製品と競争相手のおかげで、品物の値段が下がりました。経済における新しい時代とともに起こった発展は、トルコが、欧州連合（EU）と関税協力同盟を調印するうえで、私たちに勇気を与える結果となりました。今日、私たちはEUとの間の関税を撤廃しました。現在、トルコの事業家たちは、ドイツ人やフランス人、そして同様の国々のヨーロッパの人たちと競争ができる状態になりました。保守主義を捨て、民営化を行ったのです。シリアも同じように行っていることに、大きな喜びを感じています。企業が政府に属した状態では、人々は公務員的精神で働きます。5時になると、仕事を終えようとします。しかし、民間ではどうかというと、夜中まで顧客サービスは続いているのです。

■「自国企業・外国企業の違いは撤廃された」

自由貿易協定を提案すると多くの国々がためらいを持つこと、しかしシリアはこの問題において確固とした態度をとっていると述べるギュル大統領は、この協定がシリア経済も活発にさせるとした。国の発展のためには外国の投資が必要であり、欠かせない事実であると主張するギュル大統領は、トルコは、かつて、この問題について重要な決定を下したこと、自国企業・外国企業の投資の間での差別を撤廃したを強調した。また、二国間のこのフォーラムやそれに類似する諸会議が、２国家の貿易関係において新しいページを開く可能性をもっていると語った。そして、トルコ‐シリア間でのこの協力が、他の国々に対して見本となることも付け加えた。

■アサド大統領：二カ国間の関係は強化される

シリア政府アサド大統領も、二カ国間での経済関係が発展されることが必要であるとのべた。同大統領は、トルコとシリアの間に結ばれた自由貿易協定により経済関係が強化されるとのべ、「経済関係がより広い範囲にまで広がることを望んでいます」と語った。アサド大統領は、二国が戦略的な同志でもあると表現した。

■シリアに、デデマン・ホテルグループの３つのホテル

トルコ内外で事業を展開しているデデマン・ホテル・インターナショナルは、シリアで３つの新しいホテルの営業権を獲得し、その名を中東に広めた。シリアのダマスカス、アレッポ、パルミラの３つのホテルの開業により、デデマン・グループの事業規模は、ホテル数22、合計4800室、9000ベット数に達した。

■ギュル大統領がテープカット

シリアで開業する３つのデデマン・ホテルのオープニング行事が、シリアの首都ダマスカスのデデマン・ダマスカス・ホテルで昨日（16日）、行われた。祝賀には、ギュル大統領、シリア・アラブ共和国サアダッラー・アガ・カラア観光相、トルコのエルトゥールル・ギュナイ文化観光相が参加した。シリアでのこのホテルの開業により、デデマン・グループは、一トルコ企業としては、トルコ・シリア間の観光分野での最大規模の事業協力を実現した。

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（ 翻訳者:西山愛実 ）
（ 記事ID:16472 )