女性原理派団体、モフセン・レザーイー支持へ
2009年05月19日付 E'temad-e Melli 紙

アフマディーネジャード大統領の熱烈な支持者であるマルヤム・ベフルーズィー氏率いる「原理派女性諸政党評議会」が、第10期大統領選で最終的には同大統領支持に行き着くだろうとの大方の予想を覆し、レザーイー支持を表明したことは、原理派全体に大きな衝撃を与えた。

 マルヤム・ベフルーズィー氏が最近のインタビューの中で語ったところによると、原理派女性諸政党評議会を構成する7団体のうち、自身が所属するゼイナブ協会及びその他2団体はアフマディーネジャード支持に回ったものの、その他の団体は「闘う宗教指導者協会」に倣って沈黙を守るか、レザーイー支持に回るかのいずれかを選択し、最終的にレザーイー支持派が他を圧倒したという。

 この決定は、日曜日に行われたものと思われる原理派女性諸政党評議会の最新の会議で採択された。

 原理派女性諸政党評議会の実行担当書記を務めるファーテメ・イールシャーヒー氏は、同評議会がレザーイー支持に回ったことについて、次のように述べている。「原理派女性諸政党評議会は、第8期国会選挙の時と同じように、第10期大統領選挙でも『原理派女性統一戦線』の名前で活動を行う予定となっている。われわれは女性が置かれている現状への不満、及び将来に対する不安から、女性問題をはじめとする諸問題についてのモフセン・レザーイー氏の政権構想について検討を重ねた。その結果、同氏を〔大統領として〕適切な選択肢であるとの判断に達し、次期大統領選で同氏を支持することになった」。

 イールシャーヒー氏の発言からは、女性原理派団体内部での対立が最高潮に達していることをうかがい知ることができる。というのも、イールシャーヒー書記は昨日、〔評議会の決定にも拘わらず〕アフマディーネジャード氏を支持する意向を示している唯一の女性原理派団体として、ゼイナブ協会の名を挙げていたからだ。

 原理派女性諸政党評議会の内部から別々に二人の候補者に対する支持が表明されたことは、原理派女性の内部に亀裂が生じていることを証明するものと言えよう。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16496 )