サカリヤ県アクヤズ町で緊張続く―エスニックな対立から死者?
2009年05月20日付 Radikal 紙

サカリヤ県アクヤズ町で、Z.B. という男に銃で撃たれた兄弟は、一人が死亡、一人がけがをした。警察は容疑者であるZ.B.の行方を追っている。また10日前に起こった別の事件では、「理想の炉」組織のタリプ・アクソイ支部長と、東部出身者と思われるタールク・エキンジさんが銃で撃ち合いをして死亡した。

事件は17時半ごろイェニ・ジャーミ地区で起こった。アダ通りのピザ屋で働いていたサヴァシュ・ギュレルさんと弟のレジェプ・ジャン・ギュレルさんは、何らかの理由で地元住民のZ.B.と口論になった。すぐに銃を持ち出した喧嘩となり、二人の兄弟は恐怖に凍りついた人々の目の前で銃で撃たれた。容疑者は逃走し、血まみれで倒れたギュレル兄弟はアクヤズ公立病院に運ばれた。病院で応急処置が施されたあと、サカリヤ教育研究病院に搬送されたが、頭部を撃たれたサヴァシュ・ギュレルさんは死亡。右腕を負傷した弟は現在も治療を受けている。
事件の捜査を開始した警察は、容疑者であるS.A.とZ.B.を逮捕するため、町中で広く捜索を開始した。また、同じような事件の再発を防ぐためにアダパザルの特殊機動部隊の出動を要請。地域全体の警戒に当たっている。

■10日前も2人が死亡

この町では、5月10日の夜もイェニ・ジャーミ地区で事件が起こっている。「理想の炉」のタリプ・アクソイ支部長が車に乗っていたところ、近づいてきたタールク・エキンジによって銃撃された。アクソイ支部長は撃たれたにも関わらず自らも銃を取り出して応戦し、結果的に二人とも死亡した。この事件によって、地域住民と移民、とりわけクルド系の若者の間で緊張が高まり、アダパザルから特殊機動部隊が派遣されていた。今回の事件のあと警備に当たる警察の数が増やされ、町の入り口には検問がしかれている。

■容疑者のおじも手配中

警察によると、事件当時Z.B.のそばにいたとされるおじのS.A.も指名手配されている。S.A.はこれまでにも町で起こった銃が用いられた多くの襲撃事件に関わったとされている。また、約10日前に起こった「理想の炉」アクヤズ支部のアクソイ支部長とタールク・エキンジが死亡した件とも関連があるかどうか調査中だ。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:16499 )