イスタンブルの専用レーン・バス、記者を招いたモデル運行中に故障
2009年05月23日付 Radikal 紙

イスタンブル市営交通局(İETT)メフメト・オズテュルク局長は、専用レーン・バスへの批判に応えるため、話題のフィリアス社製バスの試乗運転に記者らを招いた。車内が記者で満員となったトラムがエディルネカプへ近づいているとき、すぐ前方の同メーカーの車両が故障。長い渋滞の列ができ、トラムを見物していた2台の車が事故を起こした。

この4日前、フィリアス社製バスのランプが点灯しない、定員オーバー、価格が高い、故障がちとの批判を受けて、車両を生産したオランダのVDLグループの責任者たちが記者達の前に立った。そしてİETTオズテュルク局長も記者らに向けてİETTエディルネカプ車庫にてプレス会見を開き、フィリアス社の路線バスで今回のショウトルチェシュメ―エディルネカプ駅間の試乗を企画した。

■ 3つの矛盾

オズテュルク局長はフィリアス社製バスが金角湾で停車した事故について「経験の浅い運転手のミスだ。ボタンを押し間違えたらしい」と説明。一方でVDL代表らはこの故障を「ただホースが折れただけ」だとした。

またVDL側は路線バスが超満員になるのは予想外だったと述べた。オズテュルク局長はVDLとは反対に、多くの乗員を見込んでいた事といい、「このバスは定員が280人。EU諸国ではメートル四方単位に6人の乗客をとるが我々は1メートル四方に8人と計算した」と述べた。

オズテュルク理事長はフィリアス社に「もうたくさんだ。二度と買わない」と述べたが、VDL代表らはイスタンブル広域市と100台の車両契約を交わす可能性があると話したという。

■ İETTは水素燃料車に

オズテュルク局長はİETTがトルコ科学技術研究機構(TÜBİTAK)とともに水素燃料バス車両を製造しており、15ヶ月後にはモデル車両が発表されることを明かした。アヴジュラル―ベイリクドゥズ線も新学期が始まるまでには整えられ、毎日の通学・通勤乗客定員数は百万をくだらないはずだと話した。

■ フィリアスまた事故

記者らを乗せた車両がエディルネカプを出発し、終点のショウトルチェシュメに到着。その後往路を戻ったバスは今度はエディルネカプへ到着する前にストップしてしまった。停車が長引くと、フィリアス社製バスとメルセデス・キャパシティ社製のバスが路線上で連なりはじめた。これを見た記者らは車両から降りて停車の原因を知るために前方に進み、車両が故障したのだと知った。停車は10分間続き、この間に10以上の路線バスが連なった。

オズテュルク局長は会見の席でフィリアス社製車両の故障も運転手のミスによるものだと説明し、「運転手がボタンを押し間違えたのだ。停車は人間のミスだ、車両が原因ではない」と述べた。またこの間、E-5号線に長い渋滞を作ってしまった路線バスを見ていた2台の車が事故を起こしたが、けが人はなかった、と語った。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:16517 )