スルタンベイリの不法ゲジェコンドゥ住宅、騒ぎのなかで取り壊し
2009年06月02日付 Zaman 紙

スルタンベイリの川沿いに違法に建てられていた40の建物や増築階を取り壊す作業が完了した。

メジディエ区ウズンデレの川沿いに違法に建てられていたことが発覚した70の建造物のうち40が、区当局およびİSKİ(イスタンブル水道局)のチームにより機械を使って取り壊された。取り壊し中には一部の住人が機械に石や瓶を投げ付けていた。 住人の中には取り壊されるビルの屋根やバルコニーに登って工事を妨げようとする人々もいた。それらの人々は、機動隊による建物からの強制退去時に、乱暴な行為に及んだ者として身柄を拘束された。取り壊し中に意識を失った人々には、現場に待機していたİSKİの救急部隊が対応した。警察官たちが、取り壊しが行われている間に、地域の子供たちにチョコレートを配る姿も見られた。地区の電力は切断されたことが明らかになった。 川沿いの残る30の違法建築の取り壊しに関しては、これ以降に行われる予定だという。

■住民の声-なぜ取り壊し前日に水道工事を
住民は取り壊された違法住宅のうちの1軒に、工事前日にİSKİにより水道が開設されていた事を明かし「取り壊す予定だったんだ、どうして前日に水道を開設したのだ」と反発を言葉にした。 情報によると、メジディエ区のアール・アマスヤ通りに建てられた60の違法建造物の取り壊しは早朝から開始された。午前6時半に現場に到着した取り壊しチームは初めに電線と電話線を切断した。取り壊しを開始した7台の放水車と警官200人からなるチームと違法住宅の持ち主たちの間でしばしば騒ぎが起きたという。 一方、一部の住民は取り壊された違法住宅の1軒に前日İSKİによって水道が開設されていたと主張。取り壊しに反対する住民の一人は、「İSKİ職員が昨日の夜、この違法住宅に水道管をつないだ。それから10時間もしないうちに取り壊している。壊す予定だったのに、なぜ水道を開設したのだ」と話した。

■道路もふさがれた
騒ぎが大きくなると、一部の違法住宅の住民が高速道路のスルタンベイリ・ウズンデレ地区の部分を封鎖した。道路に石やよくわからない品々を運び込む住民たちに対し、警察は唐辛子ガスを使用した。住民側も投石でガスに対抗した。瞬時にガスの雲に囲まれたドライバーらは逃げ出し、現場から離れた。この間、道端で待機していた交通警察のチームが事件に巻き込まれた。警官たちは住民の石やこん棒に追い立てられ、車に乗って避難した。警察の介入の後、道路は再び開通した。

■İSKİの「ロボコップ・チーム」に注目
İSKİ所属の「ロボコップ」と呼ばれるチームも取り壊し工事に参加した。機動隊のようなユニフォームを着て腰に武器を付けたİSKİのチームは注目を集めた。工事中に周辺の安全確保に努めたこの「İSKİ取り壊しチーム」は完全武装で、İSKİの貯水池に建てられた違法建造物取り壊しのため特別に訓練されたという。

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:16596 )