アッバース大統領がエジプト訪問、訪米の成果について報告
2009年05月31日付 al-Hayat 紙

■ アッバース大統領、ムバーラク大統領にオバマ大統領との会談の結果を報告
■ 交渉再開に向けたアメリカの決意

2009年05月31日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)

【カイロ:本紙】

 パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、アメリカ合衆国に和平交渉再開の意思があることを確認した。しかし、イスラエルは見解をまだ具体的に明らかにしていない。アッバース大統領は、「集中的な連絡と協議が、数ヶ月ではなく数週間以内に再開されるだろう。来る7月の初めまでに何かが起こることは間違いない」と述べ、アナポリスでの交渉は時間の浪費ではなく、「私たちはアナポリスでの交渉を前提に、国境やエルサレム、入植地などに関する将来の交渉を進めていくのだ」と強調した。

 アッバース大統領は昨日カイロでホスニー・ムバーラク大統領と会談し、ワシントン訪問の結果を報告した後[の記者会見で]、アメリカ政府側との協議ではパレスチナ国民対話会議の問題を提起したと述べ、「私たちが強調したのは、対話会議に求められているのは、私たち自身に課したことを遵守する内閣の組閣だということである。私たちは他のパレスチナ諸組織にこれを遵守せよとは要求しないが、政府のメンバーはこれを遵守しなければならない」と語った。

 和平プロセスを推進する最近の動きについて話し合われたこの会談には、エジプトのアフマド・アブルゲイト外相、ウマル・スライマーン情報局長官、パレスチナ側からはパレスチナ解放機構(PLO)のヤースィル・アブドラッボ執行委員会事務局長、サーイブ・ウライカートPLO交渉局長、ナビール・アブー・ルダイナ大統領顧問、ナビール・アムル駐エジプト・パレスチナ大使が出席した。

 アッバース大統領は、今回の訪米とそこで行われた諸会談の詳細についてムバーラク大統領と協議したと述べた。そして、アメリカ側との話し合いは「将来できることや、どのようにそれを始めるか」についてなされたと述べ、「入植地の『自然な成長』なるものも含めた入植活動の停止の必要性や、イスラエル首相が2国家解決案を承認する必要性をアメリカが提起していることを強調した。それらが実行されれば、アナポリス以降始められた交渉を継続する段階に移行することができる」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:16602 )