トルコ、NATOのパキスタン大使に就任
2009年06月06日付 Milliyet 紙

パキスタンとアフガニスタンの間で長く仲介役を務めたトルコだが、このたびNATOがパキスタンの首都イスラマバードに初めて設置された「連絡大使」に任命された。

パキスタンとアフガニスタンの「仲裁」役を務めるトルコが、パキスタンの首都イスラマバードにNATOによって設立された「中継大使」に任命された。既存の在パキスタン・トルコ大使館が担当する連絡大使館の任務において、トルコは、NATOとパキスタンの政治対話の実現に向けて仲介役を担うことになる。

アル運動(ARI Hareketi)によって、イスタンブル・エリート・ワールドホテルで開催された「NATOの21世紀における安全保障および環大西洋外交における役割の再定義」と題された国際会議に参加するため、ステファニー・バブストNATOパブリック・ディプロマシー担当事務総長補(注)がトルコを訪れた。彼女はミッリエト紙のインタビューに答え、トルコ外務省関係者で整えられた大使役について「トルコはパキスタンとNATOのために大変慎重にそして注意深く働きかけて、その結果政治と外交の対話が実現されるでしょう」と語った。
また同氏は、トルコはNATOにとって「鍵」となる同盟国であるとし、「NATOはパキスタンやイラン、コーカサス、そして中東諸国のような国々と自然な交流がありません。そのためこの地域をよりよく理解するためにはトルコの外交的な支援が必要なのです」と述べた。そして連絡大使としてトルコに期待することとして次のように述べた。
「トルコ大使館には、先ずパキスタンで何が起こっているのかについて我々に報告し、我々のパキスタン情勢のより良い理解を助けてくれることを望んでいます。また大使は、NATOとパキスタン政府間の協議が円滑に運ぶようにする役目も担い、NATOとパキスタン間の政治的な対話の実現の手助けをしてくれるでしょう」


(注)同記事中での肩書きは「事務総長補」となっているものの、実際は「事務次長補」の模様。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:16620 )