豚インフルエンザで、メッカ巡礼キャンセルの危惧
2009年06月08日付 Hurriyet 紙

世界保健機構(WHO)とサウジアラビアの巡礼省の間で「豚インフルエンザ」の問題に関する話し合いが続いており、以下のような懸念が示された。「巡礼の期間、メッカだけでも三百万人近くのイスラム教徒が集まります。カアバ聖殿には数万人もの巡礼者が一斉に訪れます。巡礼の際にハッジをする人々は密集するので、策を講じないままでは、豚インフルはまるでドミノ倒しのように全イスラム世界へ広まる可能性があります」。

世界保健機構はサウジアラビアの巡礼省に、巡礼の期間までに豚インフルを収束し得ない場合、巡礼を中止することは、宗教的、社会的、経済的な差支えがあるかどうか照会した。これに対しサウジ当局は、「中止にならないためにも、必要な対策はすべて実行しましょう。しかしうまくいかなければ、なすすべは何もありません」。と答えた。保健省基本保健局の関係者らも、「科学者レベルの話し合いは続いています。彼らが決定を下すでしょう。私達は、今後の報告に応じて行動します」と話した。
フィクレト・カラマン宗務庁副長官は、保健省のすべての決定に従うことを明らかにした。

■健康の確保が重要
宗務庁出版委員会委員長、サイム・イェプレム教授も以下のように話した:「巡礼という宗教的義務を行うためには、あらゆる安全が確保される必要があります。経済力だけでは十分ではなく、同時に航路や健康上の安全性が確保されなくてはなりません。もし世界保健機構が深刻な流行の危険性を宣言した場合、その年の巡礼は中止されます」。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:16637 )