トルコは有罪―家庭内暴力防止への無策でヨーロッパ人権裁判所決定
2009年06月09日付 Radikal 紙

ヨーロッパ人権裁判所(AİHM)は、家庭内暴力に関しトルコ政府に対して起こされた初の裁判の判決を下した。裁判所は、検察に訴えたにも関わらず、暴行を受けた女性をトルコ政府が夫から守らずに差別をしたという判決を下した。このためトルコ政府はナヒデ・オプズさんに36,500ユーロ(約501万円)を支払うよう命じられた。

こうしてヨーロッパで初めて、政府がヨーロッパ人権裁判所(AİHM)によって女性国民への差別により有罪となった。

裁判は、家庭内暴力に晒されたトルコ国民のナヒデ・オプズさんによって2002年に起こされていた。

オプズさんは、元夫が彼女や母に対するひどい扱いに対して政府が十分な対策を取らなかったとしてトルコ政府を訴えていた。

母親を夫に殺害されたオプズさんの弁護士は、裁判所が家庭内や女性に対する暴力を「虐待やひどい扱い」と認定し、差別を行ったとの判決がトルコ政府に言い渡されることを望んでいた。

トルコ政府はオプズさんの件に関し、国内法による裁判の余地を残していると主張している。

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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:16646 )