安保理議長のイルキン国連大使、北朝鮮を非難
2009年06月12日付 Yeni Safak 紙
イルキン国連大使は、「トルコの希望は、北朝鮮が核兵器実験を中止すること、そして6カ国協議に復帰することだ」と述べた。
トルコの国連常駐大使であるバキ・イルキン氏は、トルコは北朝鮮が核兵器実験を中止し、6カ国協議に復帰することを望むと述べた。イルキン大使は、今月の国連安全保障理事会の議長国として、北朝鮮に対して追加の厳しい制裁を与える決議を全会一致で採決した理事会本会議の議長をつとめた。
イルキン氏は、本会議の後トルコの記者陣に行った説明の中で、トルコの立場から見て、決議を次のように評価した。
「トルコは、核兵器の拡散に反対であり、全ての拡散行為が次の新たな拡散をもたらすという意見である。故に、トルコが望むことは、北朝鮮が核兵器実験とミサイル実験の両方を中止し、朝鮮半島における核兵器浄化を目指す6カ国協議に復帰することだ。」国連安保理においてメンバー国が今日(12日)の本会議でも述べたように、採決された制裁決議はこの実現を目指すものであるとするイルキン大使は、新しく決まった制裁体制においても、北朝鮮に対して、人道や開発目的の支援は制裁に関係なく行われることを強調した。
■「我々の望みは北朝鮮が呼び掛けに答えることだ」
イルキン大使は、「我々の望みは、北朝鮮がこの呼びかけに答えること、そして、この制裁が厳しい形で実行されることがないよう、議論の机に戻って、朝鮮半島の核兵器浄化という視点から一歩を踏み出すことだ。私たちの願いはこれだ」と述べた。イルキン大使は、記者の質問に応え、トルコが国連安保理北朝鮮制裁委員会の委員長を務めていることを強調し、同委員会の活動は来週始まるであろうという考えを示した。
■イルキン大使の国連安保理でのスピーチ
イルキン大使は、国連安保理で行われた投票の後に行ったスピーチで、トルコは、北朝鮮が3月25日に行った核実験に深い懸念を抱いていること、そしてこの実験は国連安保理第1965号決議と第1718号決議に対する明らかな違反であると述べた。この種の動きがこの地域における安定と互いの信頼を失わせていると強調するイルキン氏は、トルコは核実験を厳しく非難し、国連安保理がこの挑発的な行動に対し北朝鮮へ強い対応をすることを支持すると表明した。全会一致で採決された決議がこれを保障したと述べるイルキン大使は、北朝鮮が、また国際社会がこの決議に従うことを期待すると述べた。北朝鮮が6カ国協議に復帰するのを促進することの重要性も強調したイルキン大使は、トルコが6カ国協議を支持すること、協議は朝鮮半島の核兵器浄化のための最善策であると考えていると述べた。
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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:16677 )