各候補者らの出身地の市民もアフマディーネジャードに投票
2009年06月13日付 Jam-e Jam 紙
ジャーメ・ジャム・オンライン版(7時27分付)
イラン国営通信が本日土曜日に報じたところによると、第10期大統領選に立候補した各候補者らの出身地の市民も、マフムード・アフマディーネジャード博士に絶対的多数の票を投じ、同氏を次期大統領に選んだことが分かった。しかしこのことは、キャッルービーについては当てはまっていない。
〔※訳注:記事には「キャッルービーについては当てはまっていない」とあるが、本文を読む限り、「キャッルービーについても当てはまる」が正しいように思われる。なお従来、イランでは地縁が投票行動に大きく影響すると考えられてきた〕
この報告によると、モフセン・レザーイー博士の出身地フーゼスターン州ラーリー村では全900票のうちアフマディーネジャード博士に830票、その他の候補者に70票が投じられたという。
またミール・ホセイン・ムーサヴィー技師の出身地東アゼルバイジャン州シャベスタルでは、投票のあった全7000票のうち、アフマディーネジャード博士が5000票を獲得したのに対し、ムーサヴィーは約2000票の獲得にとどまっている。
ホッジャトルエスラーム・メフディー・キャッルービー候補の出身地ロレスターン州アリーグーダルズでは、アフマディーネジャードが39690票、キャッルービーが14512票、ムーサヴィーが9330票を獲得した。
アフマディーネジャード次期大統領の出身地セムナーン州アーラーダーンでは、投票のあった1万票のうち、マフムード・アフマディーネジャード博士が9000票、残りの約1000票をその他の候補者らが獲得した。
興味深いのは、ムーサヴィー支持に回った二人の著名人の出身地バフラマーンとヌールでの投票結果だ。
アーヤトッラー・アクバル・ハーシェミー=ラフサンジャーニーの出身地ケルマーン州バフラマーン及びキャシュクーイーイェの市民らは、アフマディーネジャードに2886票を投じたのに対し、その他3名への投票は合わせても1950票にとどまった。
ホッジャトルエスラーム・アクバル・ナーテグヌーリーの出身地マーザンダラーン州ヌールでは、市民が投じた77452票中、アフマディーネジャードが獲得したのは51798票であったのに対して、ムーサヴィーが獲得したのは約24000票であった。
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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16682 )