イラン大統領選、結果判明―アフメドネジャードともう4年
2009年06月13日付 Hurriyet 紙

世界がこの結果を固唾を呑んで見守っていた。西側諸国は「変化」に期待していた。しかし今朝、その期待は次の機会へと繰り越されたしまった。アフマディネジャード大統領は選挙によって政権を「新たにスタートした」……。

イランで昨日(6月13日)行われた第10期大統領選挙について、非公式の結果によればマフムード・アフマディネジャード候補が新たに選出された。
サドゥック・マフスリ内相は非公式の確定結果によって、アフマディネジャード候補が今後4年間の任期を務める新大統領に選出されたことを明らかにした。
内相は、総投票数3916万5191中、2452万7516票(得票率62.63パーセント)を得たアフマディネジャード候補が今回の選挙で勝利したと伝えた。
またミル・ムセヴィ・ルザイ候補は1321万6411票(得票率33.75パーセント)の得票で2番手。他の立候補者ではムフシン・ルザイ候補が67万8240票(得票率1.73パーセント)を得て第3番手。メフディ・ケッルビ候補は33万3635票(得票率0.85パーセント)で最終位だった。

18歳以上の有権者4620万人がいるこの国で、上記の結果によれば、国民の85パーセントが投票に参加したことがわかる。宗教的指導者であるアイェトゥッラフ・アリ・ハマネイ氏は、選挙に多くの国民が参加したことについて国民に感謝の意を表す声明を発表。また同氏は大統領職に新たに選出されたアフマディネジャード候補にも祝辞を述べた。

■イスラエルの反応

イスラエルのスィヴァン・シャロン副首相は、マフムード・アフマディネジャード大統領の勝利を確実なものにした国家指導者の選挙の結果について次のように語った。「イランが自由主義世界との真の対話をスタートさせる用意があり、また核開発計画を停止させることになると信じていた人々の顔に平手打ちを食わせたことになる」

リクード党のシャロン氏はイスラエル・ラジオに対して行った声明で、「アフマディネジャードが選出されたことは、世界各国に、現行の政策を国民全体が広く支持したこと、この政策がこのまま続いていくというメッセージである」と語った。またシャロン副首相はアメリカ合衆国と自由主義各国が、テヘランの核開発に関連する政策を注視する必要があると語った。
イスラエルのダニ・アヤロン副外相は、アフマディネジャード大統領の今回の選出は、イスラム共和国によって向けられた脅威が増加したと主張した。また同副外相は国際社会がイランの脅威を止める必要があると語った。

■弾圧の強化
イランの反政府グループであるイラン国内抵抗委員会は、マフムード・アフマディネジャード大統領が大統領職を継続することは、「反政府活動家への弾圧や核兵器保有のための活動が増加すること」に道を開くだろうと述べた。
委員会の声明では、テヘラン政府は投票率を4倍から5倍ふくらませて発表していると非難し、イラン国民の85パーセント以上が選挙をボイコットしたと伝えた。また声明では「こうした大規模なボイコットがなされたことは、社会的政治的構想において国家が民主的な解決ができる状態にあることを示している」と述べた。
同じく同委員会のリーダー、メリイェム・レジャヴィ氏によれば、マフムード・アフマディネジャード大統領の大統領職継続は、「国内粛清、反対勢力への弾圧や核兵器保有のための努力、テロ、原理主義輸出などが増える原因となるだろう」と話した。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:16685 )