アルコール関係のコマーシャルに新基準
2009年06月21日付 Radikal 紙

酒類およびタバコ販売業規制委員会(TAPDK)は、酒類の宣伝に関する法を改定し、映画館での酒類の宣伝を一部禁止、ラク、魚、白チーズの3つが同じコマーシャルに登場することを禁止した。

TAPDKは「アルコール飲料の宣伝において守られるべき原則についての通告」の改定を行った。通告の第2項に定められ、1か月後に発効する新基準では、映画館における酒類の宣伝は文化観光省評価分類機構でR18であるとみなされた映画の上映の最後でのみ流れることになる。これらの映画は激しい暴力、性行為、性的表現を含むために上演の少ない映画である。

■このような映画は少ない

この話題に関して専門家らは、酒類の宣伝が18歳以上の観客のみが見ることを許された映画に限定されていることと、映画上映の最後に宣伝を流すということが「遠まわし」な禁止方法であるとしている。なぜならこの種の映画は興行収入が少ないため数がとても少ないからである。TAPDKは「巧妙な」やり方で、禁止をしたわけではないという見え方と、アルコール飲料製造者の宣伝ルートの制限の両方をねらっている。映画の最後に宣伝を流さざるをえないという義務は、もうひとつの制限のし方でもある。映画館関係者は、観客は映画が終わるとすぐに席を立って出て行き、宣伝を見るためにシアターに残る人は誰もいないと証言している。
 さらに新しい基準は、酒類の宣伝が、車や食べ物を連想させてはいけないと規定した。このため、ラクと切り離すことのできない魚と白チーズが同じコマーシャルに登場することはできなくなる。実施された改定により、酒類の宣伝における性的表現の使用や、ポルノを含む表現や描写を用いることも禁止された。

■罰則もある

施行された基準に違反する行動をした場合、「酒類およびタバコ販売業規制委員会組織・業務法」、および「消費者保護法」の関連規則が適応されることになる。新しい基準では、酒類の宣伝では次のような規程が通用される。

■「宣伝の対象を若者や子供にしてはいけない」

酒類の宣伝では;対象者に若者や子供を選んではいけない。若者や子供、または若者や子供でなくても、そのような(若い)イメージを与えたり、持たれている人物をお酒の宣伝に用いてはいけない。通告では若者の定義が明確なかたちで定められてはいない。これでは、誰が若者であるかを決定するのは、ときには、アナトリアの小さな町の役人ということになる。このため、酒製造者らはこの定義が明確にされることを望んでいる。

■「自動車や食べ物を連想させてはいけない」

車と食べ物を連想させることは禁止される。酒類の消費者が車の運転を連想したり、他の食べ物を思い出したり、(飲酒を)地理的、歴史的、文化的、芸術的などの共通の価値に結び付ける可能性のある内容を用いることができなくなる。
通告が発効すると、ラクが白チーズと魚をはじめとする他の食べ物と宣伝されることはできなくなる。ビール製造者もポテトチップス、ドライフルーツやナッツ、他のつまみ類を使えなくなる。この基準は、TAPDKの前会長キャーズム・チャルシュカン氏の時代に準備され、議論の対象となっていいた原案には入っていなかった。

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( 翻訳者:猪股玲香 )
( 記事ID:16762 )