革命防衛隊、抗議集会を呼びかける者たちに警告
2009年06月23日付 E'temad-e Melli 紙
イスラーム革命防衛隊は声明を発表し、イスラーム革命最高指導者のお言葉こそ「最終的な裁定」であるとした上で、暴動や騒乱を引き起こし、法を無視する者たちに対しては、断固たる革命的対応が革命防衛隊、ならびにその他の治安部隊の取るべき方策となるであろうとの見解を示した。
イスラーム革命防衛隊広報局の発表によると、声明には次のようにある。「88年ホルダード月22日〔2009年6月12日〕の第10期大統領選挙では、壮大かつ比類なき伝説が生まれた。それは革命と体制の誇り高き歴史において、黄金の一ページのごとき輝きを見せている。偉大かつ驚くべき出来事に、世界的抑圧体制の首脳たちや〔イランの〕内乱を画策するグループは打ちひしがれ、イラン国民の仇敵は絶望した」。
声明はさらに次のように続ける。「イラン人による宗教的人民主権の偉業・祝祭の後、世界的抑圧体制はイスラーム革命に敵対すべく、親愛かつ聡明なるイスラーム的イラン国民に復讐することを計画した。彼らは〔選挙後〕生じた状況・機会を利用して、悪魔のごとき内乱扇動シナリオを計画、露骨に破壊と暴動を支持・指導し、内政への意味ありげな干渉に着手した」。
革命防衛隊は、抑圧体制の首脳たちやシオニズム・帝国主義メディアが暴動の拡大と犯罪的テロ行為の実行を計画、その実現に注力していると喝破した最高指導者のお言葉に触れ、次のように強調した。「金曜礼拝での最高指導者のご意向・ご指導を目の前にして、様々な人士や各界のリーダー、指導的立場にいる各グループは、選挙をめぐって生じた様々な問題や疑問を打開する唯一の方法は法に忠実に動き、法の無視は控えることだと強調するようになった。そのようななかにあって、騒乱者たちは不法な行動を続け、騒乱・暴動を引き起こし、公共の財産を破壊し、人々の命や財産を攻撃している。これは革命とイラン国民に対する大いなる陰謀の存在を物語っている。このことに、一点の疑いもない」。
声明はまた、内乱を引き起こしている暴徒たちが公共の秩序や安全にはっきりと対峙していることを示す例を挙げつつ、彼らが越えてはならない一線を越えるよう〔人々に〕執拗に呼びかけ、世論の喚起とは言い難いようなシナリオ・行動を追求していることこそ、国家の安全に敵対し、革命やイラン・イスラーム体制の利益を脅かしていることの証左であると指摘、さらに次のように続けた。
イスラーム革命防衛隊は、イマーム閣下や最高指導者の路線と対立する超法規的行動を厳しく断罪するとともに、最近発生した不快な出来事の背景を深く認識した上で、〔騒擾を引き起こした〕首謀者、ならびに〔彼らに〕騙された分子らに対して、理性を踏み外すことなく、国益を十分認識しながら行動するよう、また人々や社会の安全や平穏、福祉を奪い去るような破壊的・暴動的活動はやめるよう、警告する。この警告を守らない場合は、革命防衛隊、バスィージ、その他の治安部隊にいる《イラン国民の子供たち》が、自らの法的義務の枠組みの中で内乱と暴動を終結させるべく、断固たる革命的対応を取ることを覚悟しておくべきである。
この声明は、さらに次のように述べている。「ここ数日間、違法な抗議集会への参加呼びかけが一部の大統領選立候補者〔=ムーサヴィーとキャッルービー〕からなされてきたが、そのことがもたらした結果を彼らは制御することができず、犯罪行為や暴動、騒乱、秩序・治安の混乱などを招いてきた。そのような状況にあって、治安部隊やバスィージ人民部隊は暴徒たちの取り締まりに一切躊躇しない」。
革命防衛隊はまた、声明の別の箇所で、アメリカやイギリス、シオニスト体制といった世界的抑圧体制の首脳たちに向けて、最近彼らが見せている無礼な振る舞いを非難、内政干渉と無法者たちへの支持はやめるよう要求し、「力にものを言わせる列強は、自国の内政問題、それから占領・侵略した(特に中東地域の)国々で置かれている自らの弱々しい立場のことを、まずは心配すべきである。〔‥‥〕」と強調した。
〔後略〕
訳注:この記事には、誤植と思われる箇所が散見された。訳文では訳者は特に断ることなく、正しいと思われる単語に置き換えて訳した。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:16795 )