大学予科通信教育の試験問題「女性に固有の行動は?」―教育相も批判
2009年06月26日付 Radikal 紙

チュブクチュ国民教育相は、大学予科通信教育の試験で出された性別的な問題に対して、反発を示した。「この種の問題が二度とないように注意するように」といった。

ニメト・チュブクチュ国民教育相は、6月6日と7日に実施された通信教育の憲兵・警察準学士大学予科職業教育課程の最終試験で問われた、「下のうち、女性に固有の行動はどれか」という問題と、答えの選択肢に登場した「しったかぶり」、「威圧的」、「おしゃべり」、「論理的な考え方」、そして「自信をもっている」という選択肢に激しい反発を示した。

チュブクチュ大臣は、高等教育機構(YÖK)の関係部署に対して、「大学予科通信教育の試験で不適切な設問」という表現が使われた文書を書き、この設問が社会的構造の中で性別的価値と考えを強化したこと、そして女性が不利な性別的差別を受けたと強調した。ラディカル紙は、6月21日に「この信じられない問題に、ニメト氏に答えてもらおう」というタイトルの記事で、大学予科通信教育学部の憲兵・警察準学士職業教育課程で出された最終試験のうち次の2問と答えの選択肢を掲載した。

1)「下のうち、女性に固有の行動と認識されているのはどれか?」
a-)しったかぶり、b-)威圧的、c-)おしゃべり、d-)論理的な考え方、e-)自信をもっている

2)「既婚男性が(人に)「女にだまされた男」といわれた場合、(そうした発言により)その配偶者はどのような被害を受けたことになるのか?」
a-)いないところでの侮辱  b-)ののしられたこと  c-)面前での侮辱  d-)一時的な侮辱  e-)間接的侮辱

1問目の答えは、「おしゃべり」で、2問目の答えは「間接的侮辱」だという。

■「設問には、性別的な差別がある」

ニメト・チュブクチュ大臣は、高等教育局を通じ、高等教育機構(YÖK)に「大学予科通信教育の試験で不適切な設問」というテーマの文書を送った。チュブクチュ大臣は、文書の中で次のような見解を示した。

「2009年6月6日から7日にかけて開催された大学予科通信教育学部の憲兵・警察準学士職業教育課程の最終試験の中で、生徒たちに『下のうち、どれが女性に固有の行動であるか』という方向での質問が行われた。選択肢の中には、『しったかぶり』、『威圧的』、『おしゃべり』、『論理的な考え方』、そして、『自信がある』という選択肢が登場していた。メディアでも広く報道されている話題の設問は、社会的構造の中における性別的価値と考えを強化し、女性に不利な形で性別的差別を行っている。選択肢を見てみると、女性に固有の行動としては、『自身自信がある』も『論理的な考え方』は、いずれも適切ではないとされている。女性に適した行動が「おしゃべり」であることが正解として認識されていることが、選択肢からわかる。この種の性別的差別をする設問が、試験の真剣さを傷つけ、試験を行う側の公的な名誉も傷つけている。 間違った理解の原因となりうるこの種の設問が現れないように、必要な繊細さが示されることを求める」。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:16799 )