小学生の水色の制服、廃止へ
2009年06月29日付 Hurriyet 紙

国民教育大臣のニメト・チュブクチュ氏は、生徒と先生、保護者からの要求と苦情からみて、生徒の制服に関し、新たなやり方をとる必要があることは明らかだと述べた。また、チュブクチュ大臣は、生徒が毎日着なければならない制服に関して、彼らの感情と考えを重んじる必要があると述べた。

「学生用学校制服評価会」が首都の教職員会館で始まった。会の始まりに、共和国建国から今日までの学校制服を説明するビデオが上映された。

■ 子供たちの意見を取り入れるべきだ

評価会の最初に発言したチュブクチュ大臣は、生徒の制服について新しい判断を下すために、この会を組織したと、説明した。
チュブクチュ大臣は、「私は、子供の権利を守ろうとする一人の人間です。今日の生徒たちは過去に比べてより楽な制服を着ているとしても、子供が毎日着なければならない制服に関して、我々大人の考えよりも、子供の感想と考えがずっと重んじられる必要があることを強調したいと思います」と述べた。そして、何よりもまず子供たちが自分たちにかかわる問題について、どんな意見をもっているかを聞くこと、またそれが作業プロセスのなかに組み込まれることが必要であると述べた。

■ どの制服がより着やすいか…

チュブクチュ大臣は、子供がどんな制服を着たときにより解放感、満足、快適さを感じるか、またどんな制服を着たときに授業でより積極的、意欲的になるかといった点に注意を払う必要があると言い、以下のように言葉を続けた。

「我々の開いたこの会を、子供たちを理解し、その成長によい影響を与える要因を特定するための努力のひとつだと考えています。かつては、先生が説明し生徒が聞くという学習形態が、教育様式の主流でした。しかし今日に至っては、生徒がより活動的、積極的で学ぶ意欲にあふれ、学んだことを実行に移し、自ら調べ、疑問を持ち、批判的に考察する、創造的な人物になることが求められています。授業は、そのための教育活動の基礎として行われています。従って、生徒が学校環境でどれだけ心地よく感じているかによって、その分成果が増すと思います。」

■ 生徒の制服における変化

「国民教育省への生徒、先生と保護者からの要求と苦情からみて、生徒の制服に関し、そろそろ新しいやり方をとる必要があることは明らかです。実際、制服は共同体の文化的、道徳的価値を反映する最も重要な要素のうちの一つです。同時に、社会的に学生がどう見られているか、そして生徒を守り観察するという意味も、私たちの社会で重要な要素の一部です。生徒だけでなく家庭と社会にもかかわる、生徒の服飾・服装に関する全ての要素を統合し、知的で学問的な実践を伴った議論を行い、その議論を国民へ公開することが最も適切だと考え、この評価会の開催を決めました。」

学校制服が、「成長と発展の一部として見られており、この理由で世界の多くの国で制服は(段階に応じて)多様なものとなっています」と述べたチュブクチュ大臣は、世界で、また国内で、公立、私立学校でさまざまな制服に出合ったと話した。これらの制服が地理、経済、社会文化的側面によって異なっていると述べたチュブクチュ大臣は、「我々にとって重要なのは、トルコの社会経済レベルと、家庭の収入レベルに配慮しつつ、生徒の発達に応じた適切な制服を特定すること、そしてそれが使用されることである」と述べた。

評価会では、この問題が経済的、社会文化的、また生徒の発達への影響という見地から検討されると述べたチュブクチュ大臣は、「このため、一地方だけでなく全国的にとられ、あらゆる子供が考慮される、注意深く有益な会を実現する必要があるのは明らかです」と語った。

評価会では、生徒の制服が経済、社会文化的、肉体的発達と教育的視点から検討される。国民教育省役員と学校職員校長、先生、研究者、教育組合代表、保護者、生徒が参加する会が明日(30日)終了する予定だ。

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( 翻訳者:下中菜都子 )
( 記事ID:16828 )