第三ボスフォラス大橋、今年中に入札へ
2009年06月29日付 Yeni Safak 紙
ビナリ・ユルドゥルム運輸大臣は、イスタンブルに建設予定の第三ボスフォラス大橋について、詳細が明らかとなり、今年中にまちがいなく入札が行われると述べ、次のように付け加えた。ルートは決まっているが、どこになるかは明言できない。
イスタンブルのボスフォラス海峡に建設されている車両通行可能なトンネルに引き続き、(イズミットの)キョルフェズ大橋とイスタンブル・イズミル間高速道路プロジェクトで成功した一括事業請負後譲渡方式(BOT方式)モデルは、今後すべてのインフラ計画で採用される。政府はこのように経済危機のために問題に直面しているプロジェクトを、短期間で実現させるよう計画を立てている。同大臣はイスタンブルに建設予定の第三ボスフォラス大橋のルートが決まっていること、そして今年中に入札する予定であることを述べた。
ルートは秘密
同大臣は、第三ボスフォラス大橋のルートは明らかにせず、「ルートには6つの候補があったが、一つにしぼった。この段階で一つ言えることは、新しい橋はボスフォラスとファーティフ・スルタン橋以北に建設する」と述べた。同大臣がルートを明らかにすることに慎重であるのに対して、イェニ・シャファク紙は運輸省と国道管理局の関係者から、橋のルートに関して重要な情報を得た。
ベイコズ―タラブヤ間に建設か?
新しい橋のルートについて第一の候補はベイコズ―タラブヤ間である。このルートはあたらしい橋について最も適した場所だとされている。9割方このルートに決定する見込みである。その他のルートとしてベイコズ―サルイェル間である。このルートはベイコズ―タラブヤ間の次に最も有力な候補として示されている。同大臣は、第三ボスフォラス大橋の入札では建設事業期間が争われることになると述べた。
公的資金によって建設されない
同大臣はこの種の大プロジェクトを公的資金によって実現させることはとても難しいということを強調し、入札において土地収用費用の大部分を建設会社が請負うことになると強調した。落札した会社は5憶ドルの土地収用費用を払うことになることを明らかにした同大臣は、「7憶5千万リラ(465億円)分の土地収用がなされる予定だ。すなわち国民にこれほどのお金が回っていくことになるのだ。土地収用を我々政府は民間企業のようなスピードで実施することはできない。また資金も、何もないのだ。後のことはあとのことだ」と述べた。
ほかに選択肢のない事業を実施したりはしない
イズミットのキョルフェズ大橋とイスタンブル―イズミル間高速道路の入札について考えを述べた同大臣は、イズミット湾の対岸同士をつなぐ大橋の通行料金が35ドルと決定されたのに対し「高い」という批判に関しても、返答を寄せた。同大臣は「他に選択肢のないプロジェクトであったなら、価格が高いという批判を受け入れることも可能であったろう。もし他に選択肢のない事業を行うなら、それは法律、憲法、国民の権利の観点からも誤ったことである。制限条件は何もない」と述べた。
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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:16830 )