「トルコは大国、言うとおりにはならない」―アメリカ外交官発言に南キプロス側はがっかり
2009年06月30日付 Milliyet 紙
北キプロス・トルコ共和国(KKTC)とキプロス・ギリシャ系管理地域(南キプロス)で外交的な折衝をおこなったアメリカのマシュー・ブライイザ国務次官補は、キプロス問題で態度を変えさせるためにアメリカがトルコに圧力を加えるよう求めたギリシャ議会のマリオス・カロヤン議長に対し、「トルコは大国になった、アメリカは圧力を加えることはできない」と答えた。
ギリシャ・キプロス側の報道によれば、ギリシャ議会議長で民主党(DİKO)党首のマリオス・カロヤン氏は、トルコがキプロス問題に関する現在の態度を放棄するようアメリカが圧力を加える必要があると述べた。ブライイザ国務次官補はトルコが地域大国となり、アメリカがトルコに圧力を加えることはもはやできないと述べた。ブライイザ国務次官補はカロヤン議長との会見で、「アメリカがトルコに圧力を加えることは不可能だ」と述べた上で、以下のように続けた。
「アメリカはトルコに圧力をかけることはできない。もし70年代、80年代、もしくは90年代ならば可能だっただろうが、現在は地域大国となったトルコは、完全に独立しており、我々が圧力を加えることはありえない。」ブライイザ国務次官補のこの発言に対してカロヤン議長は「アメリカによってトルコに圧力が加えられないとしたら誰も圧力を加えることはできない。この状況下ではキプロス問題の解決もトルコのEU加盟も不可能だ」と述べた。
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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:16842 )