エルドアン首相、海峡をくぐるボスフォラス水道トンネルをジープで通過
2009年07月03日付 Milliyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、メレン水道プロジェクトの一環で、ボスフォラス海峡の下に作られたトンネルを視察し、ジープでボスフォラス海峡の下を通過した。エルドアン首相は、投資に一部の抵抗勢力が反対していると話し、イスタンブル-イズミル間を3時間半に短縮する道路と、同様にイスタンブル-イズミト間の第三大橋に反対する者へ批判のキャンペーンをするように、報道陣に求めた。
サルイェル-ベイコズ間で、イスタンブルのボスフォラス海峡の下に作られ、メレン川の水をヨーロッパ側に運ぶことになるトンネルの視察を行ったエルドアン首相は、ここで凡そ1時間留まった。エルドアン首相はサルイェルのデルベント地点の建設現場でトンネルに下り、その後、環境森林大臣ベイセル・エルオールと、イスタンブル広域市市長カーディル・トプバシュとともにヨーロッパ側からアナトリア側へ渡った。ボスフォラスの海底135メートルで、ヨーロッパ大陸からアジア大陸へ渡るエルドアン首相の旅は、凡そ8分かかった。
この視察の間中、エルオール大臣がエルドアン首相に作業について説明をした。1時間続いた視察の後、エルドアン首相は戻っていった。エルドアン首相には、トンネルを掘る際に出てきた石で作られたペンケースが贈られた。
メディア関係者への会見を行ったエルドアン首相は、凡そ140メートルの深さまで届くトンネルの中を通ったことを指摘し、「非常事態が起こらなければ、2010年12月31日には、メレン川の水をヨーロッパ側にもたらすことになるだろう」と述べた。
■首相に仕事を求めた女性追い払われた
エルドアン首相がトンネル建設の視察を行っている間、周囲では広範な警備がなされた。地域の情報セキュリティシステム(MOBESE)のカメラが修理された。また、失業していると訴え、首相に援助を求めるために建設現場に来たアイシェ・ウザルという名の女性が、警察によって現場から遠ざけられた。2500(リラ)の家賃を払えないと説明したウザルさんは、4人の子どもがおり、家賃を払わなければ路上に放り出されると述べた。この間エルドアン首相は、 イスタンブル広域市庁舎(İBB)でしばらく休憩してから、広範な警備のもと、ベヤズィト・ジャーミィへ行き、金曜礼拝を行った。
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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:16859 )