世も末・・・遺体の隣りで海水浴―アンタリヤ・コンヤアルトゥ海岸
2009年07月04日付 Milliyet 紙


アンタリヤで、73歳の元医者が涼をとるためにコンヤアルトゥ海岸で海に入り、溺死した。この男性は、心臓発作を起こし、その間に溺れた可能性があることが判明した。

涼をとるためにコンヤアルトゥ海岸に来る押し寄せたたくさんの人々は、海岸に引き揚げられた元医者の遺体を気にも留めず、海に入ったり日光浴し続けた。遺体は、約2時間、海岸で移送されるのを待つことになり、その後、海岸に運ばれてきた棺で、アクデニズ大学病院法医学研究所遺体安置室に移送された。

事件は、7月4日朝、アンタリヤの世界的に有名なコンヤアルトゥ海岸のバキ21番市民海水浴場で起きた。 73歳のサイト・エゲ・アルサルさんは、朝早く海岸を訪れ、海に入った。男性は約1時間泳いだ後、突然もがき始めた。海で誰かがもがいているのを発見した、フェルドゥン・ヴァロルという名の若者が、(救助するために)すぐに海に入った。男性を海岸に引き揚げたヴァロルは、112番に電話して緊急救助隊を呼んだ。この間、海岸に待機しているライフセーバーの一人が、男性に処置をしようとした。まもなく、21番市民海水浴場に救護隊が到着し、元医者はとっくに死亡していたことを明らかにした。
サイト・エゲ・アルサルさんの遺体には白い布がかけられ、警察に通報された。

事件現場に来たファーティフ警察署の隊員たちは、休日担当の検察に状況を説明した。検察は警察に、男性の写真を撮り遺体安置室に移送するよう指示した。更に、市民海水浴場に、事件現場捜査本部付属のチームが呼ばれた。海岸に来た警察は、男性の写真を撮った後、指紋もとった。

たくさんの海水浴客は、一連の出来事を、映画を観ているかのように眺めたり、全く気にせずに日光浴したり海に入ったりした。約2時間海岸で待機することになった元医者アルサルさんの遺体は、その後海岸に運ばれた棺に納められ、アクデニズ大学病院法医学研究所遺体安置室に移送された。警察が溺死に関する調査を始める一方、他の海水浴客が事件に無関心に海に入ったり日光浴をしたり、遺体に海岸で指紋鑑定が行われたり、海岸に運ばれた棺で遺体が移送されていく様子は、人間らしさが喪失した証拠とといわざるをえない。

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:16867 )