メルスィン県タルスス郡オゼル・バフシシュ町、町の資産を売り出し中
2009年07月06日付 Radikal 紙
メルスィン県タルスス郡オゼル・バフシシュ町の首長である民族主義者行動党(MHP)のムスタファ・サル氏は、165万3879リラ(約9900万円)の負債表を町役場に掲げ、町が所有する不動産を売りに出した。
10名の公務員と8名の職員からなる町役場の人員の給料をまかなえないことを明らかにしたサル氏は、「歳入と歳出は明らかです。負債から抜け出すため、私たちは資産を売り出します」と述べた。
かつて一期だけ首長を務め、町を負債無しにしたムスタファ・サル氏は、2009年3月29日に行われた選挙で再び首長に選ばれた。公正発展党(AKP)のムスタファ・オゼル氏から任務を引き継いだムスタファ・サル氏は、12の異なる機関や組織に165万3879リラの負債を負っていることを知るや、ショックを受けた。地方銀行により、月々2万6千リラ(約156万円)の歳入の40パーセントが負債のため差し引かれていることを知ったサル首長は、10名の公務員と8名の職員の給料さえ支払えない状態であることを確認するや、解決策を模索し始めた。負債表を町役場に掲げたサル氏は、議会議員の承認とともに、自身の任期中に建設した結婚披露宴会場、パン工場、機械設備置き場にある機械類を売りに出した。負債があることを周知させるため、町役場に「これは町が負っている負債のため売り出し中です」という言葉を掲げたサル氏は、「地方銀行は歳入の40パーセントを差し引きます。2700人足らずの町の自己資本も限られています。唯一の解決の道は、我々の資産です。もし結婚披露宴会場やパン工場に買い手が出てくれば、議会から決議をとり売却する予定です。我々に他の方法はありません」と語った。
サル氏は、現状に対する解決策を見つけられない状態では、5年間任務を果たす事はできないと述べた。職員に5年の給料を払わず、何の仕事をしないとしても、負債をなくすことはできないと説明するサル氏は、町の資産を売却するほか、方法は無いと語った。
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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:16882 )