国民図書館(在アンカラ)、EU入り
2009年07月10日付 Zaman 紙

トルコの文化の宝庫である国民図書館(Milli Kütüphane)は欧州連合(EU)諸国が設立した欧州図書館のメンバーとなった。欧州図書館は48カ国の情報資料を1つのインターフェースで28ヶ国語で検索することができる。トルコが参加することにより、今後は欧州図書館の情報にトルコ語でもアクセスすることができることになる。

研究者らは、EU諸国の国立図書館にある資料を
'http://search.theeuropeanlibrary.org/portal/tr/index.html'のトルコ語のインターフェースで検索できるようになる。48カ国のにある文献を1つ1つ見ることが可能になる。

加えて、欧州図書館が隔月発行する公報の2009年6月-7月号は、「トルコ国民図書館特集号」として出版された。2009年6月-7月号ではトルコの国立図書館の歴史、目的、社会における重要性、コレクションの豊かさが詳細に述べられた。

■カラギョズはトルコの文化であることが分かるだろう

国民図書館のトゥンジェル・アジャル館長は、欧州図書館に参加することはトルコの研究者にとって非常に有益となるだろうと述べ、「例えば、ある研究者が欧州図書館のサイトに入って『オルハン・パムク』とで検索すると、EU加盟国とEU加盟候補国の全ての国立図書館で検索することが可能になります。

すなわち、バチカンやパリ、アンカラにある本を見つけることになるのです。我々の時代はスピードの時代です。このシステムは研究に多大なる便宜をもたらしました」と述べた。アジャル館長は、トルコについての正しい情報へアクセスすることができる可能性をもたらした情報の共有の重要性に言及した上で、次のように続けた。「カラギョズは自国のものであると主張する国々もあります。みんなが研究すれば、カラギョズがトルコの作品で、トルコの文化から出たものであることが分かるでしょう。このシステムはトルコが正しく認識されるという観点からも重要性をもつでしょう」

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:16918 )