大学で2009年から2010年度の学費に対して行われる値上げが、学生たちによって抗議された。
ベシクタシュ民主広場に集まった約200人の学生たちは、手にプラカードを持ち、「すべての学生に平等で無償の教育を」または「教育の権利は売買されない」といったスローガンを叫んだ。イスタンブルにある大学の多くから学生たちが参加したこの抗議活動では、ベイオール劇団のメンバーも演劇を披露した。『お金、くそくらえ』という題名の演劇は、学生たちに好評をもって鑑賞された。演劇が行われている間、無償で平等な教育のための署名キャンペーンも開始された。
学生たちを代表して行われた会見では、高等教育機構(YÖK)委員長のユスフ・ズィヤ・オズジャン氏による「教育は有料になります。すべての人が大学に行く必要はありません」という発言に触れ、「同氏が行った表明が今日実を結び、2009年7月7日に採択された決定によって、大学の学費に対し8%から100%の間で値上げが行われることになった」と述べられた。
毎日(といってもいい程の頻度で)新しい私立大学が開校されているとし、以下のような表明が行われた。「国立大学が日ごとに私立化し、教育モデルとしてアメリカ合衆国における教育の形が例とされるこの状況を、トルコ語で(簡潔に)言うとつまりこうである。お金が無い者は学ぶな、と。申し訳ないが、わたしたちは国家の要人たちの子どものように、アメリカやヨーロッパで学ぶだけのお金を持っていない。大学を卒業しても、父親はわたしたちに養鶏場を開くことも、とうもろこし貿易をまかせることもできないのだ。」
すべての人が人間らしく生活し、平等で無償の教育を受ける権利を有していると表しつつ、値上げに抗議した。この値上げの撤回を望む学生たちは、オズジャン氏にも辞任するよう呼び掛けた。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:16930 )