トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が中国新疆ウイグル自治区の騒乱を「民族浄化だ」と明言したことに対して中国側は強く反発した。中国国内で英字で発行されている政府系の「チャイナ・デイリー」は昨日掲載された社説において、エルドアン首相に発言を撤回することを求めた。
■「歪めないように」
同紙は、「真実を歪めないように」という見出しで、騒乱で亡くなった184人のうち137人は漢民族であり、このバランスが「騒乱の核心を明らかにした」と述べている。同紙はエルドアン首相に対し、「中国の内政に干渉する発言を撤回するよう」求めた。また同紙では、エルドアン首相の非難が、「無責任」で「根拠のないもの」だと述べ、この種の発言は「ウイグル族と漢民族が、永久的な平和を求める上で助けには到底なりえないもの」とも記された。
中国外務省秦剛(シン・ゴウ)報道官も、新疆ウイグル自治区で起きた「深刻な暴力事件」の後で中国が秩序と安定を維持するために行動していると述べ、「いったい、どこの国で、これを民族浄化だと呼ぶのですか」と話した。
■中国人知識人による行方不明のウイグル人への支援
中国の知識人によって発表された書簡で、先週から連絡をとれないでいるウイグル人経済学者のイルハム・トフティ氏を解放するよう求められた。100名以上の中国人知識人の署名つきでインターネット上で発表された書簡では、トフティ氏は人生を民族集団間の友好や問題の解決に捧げたウイグル人知識人だったと述べている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:高橋健太郎 )
( 記事ID:16951 )