「シャラビーニー殉教日」を「正義と自由を守る日」に:アーリヤー議員が提案
2009年07月12日付 Iran 紙

テヘラン選出のファーテメ・アーリヤー国会議員は声明を発表し、マフムード・アフマディーネジャード大統領兼文化革命最高評議会議長に対して、マルワ・シャラビーニーさんが殉教したティール月10日(7月1日)を「正義と自由を守る日」と命名するよう求めた。

 アーリヤー議員の声明はまた、アフマディーネジャード文化革命最高評議会議長に対し、この提案をイスラーム会議機構及び関係の国際団体にも伝えるよう求めている。

 他方、護憲評議会の委員の一人であるアーヤトッラー・アッバース・キャアビーも、「マルワ・アッシャラビーニーは、知識、信仰、自由、貞節、そして宗教的矜恃の象徴である。信心深く自由なこのご婦人が殉教した日は、《世界ヘジャーブの日》として顕彰されるべきだ」と述べている。

 アーヤトッラー・キャアビーはイラン国営通信とのインタビューの中で、「ヨーロッパ諸国において市民の自由と権利を実現するためには、ドイツでイスラーム的ヘジャーブを身につけた女性が殉教した日を、イスラーム共同体による正義を求めるインティファーダ(蜂起)の日にする必要がある」と主張、さらに次のように指摘した。「ドイツの裁判所でムスリム女性が殉教を遂げたことは、正義を希求する声、市民の権利、宗教少数派の安全、そして人権といったものが、西洋世界において死を迎えたということを意味している。われわれはこのムスリム女性の無惨な死が報われるよう、努力しなければならない」。

エジプト政府関係者の沈黙は、西洋への卑屈の証し

 一方「バスィージ姉妹機構」の責任者は、イスラーム諸国の指導者たちやエジプト政府関係者らがシャラビーニー殉教に対して沈黙を通していることの理由について、「彼らの利益は西洋の利益に依存しているためだ。西洋に対して恐れおののき、卑屈な感情を抱いているために、彼らは沈黙しているのだ。これは、事件そのものよりもはるかに痛ましい問題である」と述べた。

 ミーヌー・アスラーニー氏は「タヴァーナー」とのインタビューの中で、ドイツ在住のエジプト人ヘジャーブ女性マルワ・アッシャラビーニーさんが殉教を遂げたことに遺憾の意を示した上で、さらに「人権を声高に主張する西洋諸国が、個人の権利があからさまに侵害され、最も恐ろしい方法で殉教させられたことに対して沈黙するのは、これが初めてのことではない」とも指摘した。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16954 )