宗教指導者ら、中国ムスリムへの弾圧に対するイラン政府の沈黙を批判(1)
2009年07月13日付 E'temad-e Melli 紙
中国新疆自治区に住むムスリムたちが大量殺戮に遭い、弾圧されているとの戦慄の報道が、同地区から伝えられている。このような事態は、すべてのムスリム及び気高き人類にとって極めて遺憾である。
中国西部に位置し、中国の面積の6分の1を占める同地域に住む住民の絶対多数は、ムスリムである。同地区に住む共産主義者の漢族は、ほんの少数を占めるにすぎない。
産業が盛んで生産の活発な同地域では、近年ムスリムと漢族人種主義集団との間できわめて激しい衝突が起きてきた。中国政府はこれを、民族間の争いにすぎないとの見方を示しているが、しかし政府はムスリムと対立するグループを支援する一方で、ムスリムたちを厳しく弾圧し、モスクを閉鎖するなどしている。これらすべてが示すのは、同地域に住むムスリムに対して陰謀が進行中だということである。
中国政府及び国民は、われわれ、ならびにその他のイスラーム諸国と経済的・政治的に緊密な友好関係を有していることは、確かである。しかし、だからといって同地域に住む我がムスリム同胞たちが悲惨な状況で弾圧され、それをわれわれが座視してもよいということにはならない。
われわれはこの弾圧を強く非難するとともに、すべてのムスリム、世界中のすべての気高き民に向けて、この非友好的な動きに対して強い抗議の声を上げるよう呼びかける。現在の状況を終わらせ、犯罪者たちを罰するよう、中国政府に対して声を一つにして求めるべきだ。
人々は、イスラーム共和国政府の当局者たちが今回の件に関して沈黙せず、適切かつ毅然とした態度を取り、ムスリム同胞たちの味方となることを期待しているのだ。
中国新疆自治区でここ数日起きている流血の事件では、同国に住む多くのムスリムが一部の人種主義者たちによって殺害され、モスクは閉鎖に追い込まれた。このことはきわめて遺憾である。
この事件は、中国の6分の1を占める場所で発生し、そこに住む人の大多数がムスリムである。中国政府はこの悲惨な殺戮を民族対立によるものだとしているが、しかし各種報道は、政府がこの事件に関与し、暴動で特定の人種主義グループを支持していることを示している。
ゴム神学校講師協会は、大いなる遺憾の意を示すとともに、中国政府に対して、ムスリムの市民としての権利に関して責任感ある確固たる姿勢を示し、今回の暴動を終結させるよう求める。またイラン外務省に対しては、最終的な結末に至る前に、この問題を外交手段を通じて適切にフォローするよう要求する。
( 翻訳者:斉藤正道 )
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