煙草の禁止が影響しない村―ブルサのアアチル村は10年来禁煙
2009年07月21日付 Zaman 紙


ブルサのムスタファケマルパシャ郡に属し、当時の村長が決めた決定により10年にわたり煙草が吸われていないアアチル村は、喫煙禁止の範囲拡大をそれほど困ったこととは思っていない。

郡の中心から約30キロの距離にある戸数20戸のアアチル村の村長ユスフ・トカル氏は、AA通信の記者に、1999年から2004年までの間、村長をつとめたレジェプ・サル氏が、村長になってまもなく、自分(トカル氏)もその中に含まれる村の顔役たちと会合をもった、と説明した。

その会合で、サル氏が村のコーヒー店での煙草の煙がひどく、これを禁止したいと語ったというトカル村長は、「私たちも、これをうけ、村長と一緒になって、室内での煙草の喫煙を禁止しました。この決定ののち、村の住民は一人、また一人と煙草をやめました。その後、コーヒー店だけでなく、村中で喫煙を禁止しました。」と語った。

トカル村長は、トルコ中で喫煙禁止の範囲が広げられたことに関係し、「私たちは、これを10年前に実現したことに喜びを感じています。トルコ中の手本になったと思います。全トルコで話題になっている禁煙は、ここでは、話題にもなりませんでした。なぜなら、ここではみんな、煙草を吸わないからです。」と述べた。

村で禁煙が実現した時期の村長だったレジェプ・サル氏は、20年間1日2箱吸っていた煙草を、1984年にやめたという。煙草をやめた最も大きな理由が健康問題だったと述べるサル氏は、次のように語った。

「煙草がどれほど悪いものかを、やめてはじめて知りました。当時、村では、ほとんど全員が煙草を吸っていました。コーヒー店には、煙草の煙で入れないほどでした。1999年に村長に選ばれたのち、村の顔役たちと一緒に、コーヒー店で煙草を禁止する方向での決定をしました。しかし、時とともに、村中でだれも煙草を吸わなくなりました。10年にわたり、村では誰も煙草をすっていません。若者も老人も、村では、煙草の煙のない暮らしを選びました。」

■モクスの工事現場で働いていた労働者が煙草に火をつけると・・・

サル氏によると、何ヶ月か前、村で続いているモスクの建築現場で働いていた一人の労働者が、喫煙禁止のせいで仕事をほおりだし、その後、一度も村に現れなかったという。作業中に煙草を吸っていたこの労働者に、村人たちは、「ここで煙草を吸うのは禁止です。消してください」という言ったという。このため、この労働者は建築現場の仕事を離れ、その代わりにだれかを探さざるをえなかった、とサル氏は述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:トルコ・メディア翻訳班 )
( 記事ID:17005 )