ミュネッヴェル殺人事件の最終検死レポート、検察へ
2009年07月23日付 Radikal 紙

法医学センターは、残虐な殺人事件で命を落としたミュネッヴェル・カラブルトさんの詳細検死レポートを作成した。検察局に送付されたレポートでは、ミュネッヴェルさんの爪の間から男性2人、女性1人のDNAが見つかった。

法医学センターは、ミュネッヴェル・カラブルト殺人事件に関して作成した詳細レポートを、捜査を進めているイスタンブル共和国検察局に送付した。同レポートによると、ミュネッヴェル・カラブルトさんの6本の爪からG一家の男性2人のDNAが見つかった。4本の爪からは、ある女性のDNAが見つかった。


■レポートには興味深い詳細がある

バフチェシェヒルのビラで3月3日に頭部を切断し殺害され、エティレルのごみ用コンテナに棄てられたミュネッヴェル・カラブルト殺人事件に関し、法医学センターが作成した詳細検死レポートは、52日間後の一昨日、捜査を続けているファルク・エルシェン・ユルマズ・イスタンブル共和国検察官に送付された。29ページに渡るレポートには、当初わからなかった興味深い事実が記されている。ミュネッヴェルさんの遺体の検証で、つけ爪が付けられていたこと、これらのうちの6本から容疑者ジェム・Gの家族の二人の男性のDNAがみつかり、4本からはある女性のDNAが見つかった。
法医学センターの29ページのレポートでは、ナイフ1本で殺害されたことが記された。同レポートでは、ミュネッヴェルさんの死体をバラバラにするために使われた、のこぎりの取っ手部分、頭部が入っていたビニール袋、事件現場で発見された別のビニール袋から採取されたDNAが、家の洗濯籠で発見されたジャージのDNAと合致すると書かれている。


■G一家の「Y-STR染色体」

残虐な方法で殺害されたミュネッヴェルさんのブラジャーの左側の検証では、容疑者ジェム・G一家の男性のものとされるY-STR染色体が見つかった。レポートでは、この染色体が、殺人事件後行方がわからなくなったジェム容疑者のものである可能性が示唆されている。


■検死で精子をダメにした検視官は辞めさせられた

ミュネッヴェル・カラブルトさんの下着の検証中に、(採取された)精子をダメにした検視官は、先週辞めさせられた。約10年間に渡り法医学センターで勤務していた同検視官は、現在勤務中の検視官の中で最も経験豊富であったことがわかった。匿名のこの検視官は、マルディンのマズダー村で起こった殺人を調査するためイスタンブルから送り込まれた唯一の検視官である。


■10人の専門家が調査する

ギュル大統領の指示で、高等監査委員会(YDK)から10人の専門家が来週法医学センターで監査を行う。10人の専門家は、法医学センターの過去3年間を詳細に調べる予定である。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
この殺人事件については、こちらを参照ください。
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:17022 )