ラヒーム=マシャーイー第一副大統領任命に非難囂々
2009年07月18日付 E'temad-e Melli 紙
エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイーが次期マフムード・アフマディーネジャード政権の第一副大統領に——このニュースに、夏休み中の国会議員たちも反応を示さざるを得なかった。アフマディーネジャード大統領が次期政権の新閣僚らの一部を自らの側近に割り振ることを発表して数時間も経たないうちに、それは始まった。
テヘラン選出のアリー・モタッハリー議員はエッテマーデ・メッリー紙とのインタビューの中で、アリー・ラーリージャーニー国会議長が次期内閣の陣容をめぐる報道を耳にして絶句したことを明らかにした上で、情報によれば、今回の新閣僚の任命は体制指導部との事前の打ち合わせもなく決められたものだと語った。
ラーリージャーニー国会議長とは義理の兄弟にあたるアリー・モタッハリー議員(ラーリージャーニー議長の妻はモタッハリー議員の姉妹)は、自身もマシャーイーが第10期政権のナンバー2に選ばれたことに驚いているとした上で、今回のアフマディーネジャードの選択が引き起こした反応について、「ラーリージャーニー氏をはじめとする私の友人や同志たち全員が、電話越しに今回の報道に対して驚きの声をあげている」と述べ、さらに「今回の報道は、まったく信じられないものだ。政府関係者に本当かどうか確かめたほどだ」と語った。
国会の宗教指導者クラブの領袖を務めるモハンマド・タギー・ラフバル議員も、ラヒーム=マシャーイーを第一副大統領に指名したことを厳しく批判した上で、今回の選択は体制を愛する者たちの期待を裏切るものだとし、さらに「偉大なる宗教的権威やウラマー、その他アフマディーネジャードを愛する多くの者たちも、今回の問題を容認することはないだろう」と述べた。
ラフバル議員は、今回の選挙では多大な投資を行ったことを強調した上で、「大統領はラヒーム=マシャーイー〔を第一副大統領に選ぶ〕という不適切な選択によって、第10期政権の立場を弱体化させてしまった」とも語った。
メフル通信の報道によると、エスファハーン選出の同議員は、マシャーイーは〔国政を担うにあたって〕望ましい立場にはないと指摘、さらに「マシャーイーが第一副大統領という地位にいることは、政権にとって今後問題を引き起こしかねない」と危惧した。
他方、闘う宗教指導者協会のメンバーで、テヘラン選出のセイエド・カーゼム・アクラミー議員は、大統領は就任署名式、及び国会での宣誓式が行ってから、副大統領らの選出を行うべきだったのではないかと疑問を呈している。
アフマディーネジャードは今回もサプライズを行い、慣例を打ち破るような行動を選択した。一方で大統領は、予想だにしなかった時と場所で次期副大統領らの氏名を発表し、他方で政治活動家たちに衝撃を与えるような人選を行ったからだ。
アフマディーネジャード大統領は木曜日夜、マシュハドで開かれた最新の地方閣議の中で、次期政権の副大統領及び補佐官7名の氏名を明らかにした。
それによると、エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー副大統領兼文化遺産観光庁長官がしばらく後にパルヴィーズ・ダーヴーディー第一副大統領の後任となることが決定、同時にダーヴーディー第一副大統領は大統領顧問に降格となった。マシャーイー長官の後任には、ハミード・バガーイー文化遺産観光庁長官代理があたる予定だ。
第9期政権でアフマディーネジャード大統領の上級顧問を務めたモジタバー・サマレ=ハーシェミーの立場は、実質上何も変わらず、「上級顧問」から「上級補佐官」に名称だけが変更になった。
4年前、25歳の若き大統領顧問団団長として第9期政権入りしたものの、その後第3期テヘラン市議会選挙に落選、テヘラン市長のイスを取り逃した29歳のメフルダード・バズルパーシュは、パールス自動車、そしてSAIPA自動車グループの代表取締役を経て、再び副大統領兼国家青年庁長官として、内閣に復帰することが予定されている。
アフマディーネジャードはまた、国際原子力機関の元イラン代表で、シャリーフ工科大学学長としての経歴もあるアリー・アクバル・サーレヒーを、副大統領兼原子力庁長官に指名する意向であることを明らかにした。12年間にわたって原子力庁長官を務めてきたゴラーム・レザー・アーガーザーデは、3週間前、職を辞していた。
〔後略〕
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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17025 )