ナスの原産はアナトリア?―ムーラ県ラギナ遺跡でナスの彫刻
2009年07月24日付 Hurriyet 紙

ムーラ県ラギナ遺跡における発掘で大理石の円柱に施された2000年前のナスの彫刻が発見された。

この彫刻により、ナスは原産地がアメリカ大陸で500年前に発見されたというこれまで広く知られてきた説に疑問が呈された。

ムーラ県ヤタアン郡トゥルグト町にあるラギナ遺跡における発掘で、カリア文明が残した大理石の円柱に施された2000年前のナスの彫刻が発見された。
TÜBİTAK(トルコ科学技術研究機構)の支援で、ラギナ遺跡のヘカテ神殿の中にある祭壇で発掘調査が昨年始まったのだが、先週から始まった今期の発掘調査において興味深い発見が明らかになった。パムッカレ大学文理学部ビラル・ソウト助教授を長とし教員1名と学生7名が共に行った発掘調査で、カリア文化が残したアウグストゥス時代の大理石の円柱に2000年前の彫刻が発見された。果物、野菜、花が描かれた彫刻は驚きを生んだ。ビラル・ソウト助教授は彫刻の一つはナスであると主張している。通常のナスと同じ大きさをしたこの彫刻により、歴史家たちの間で広く認められている「ナスの原産地は1492年に発見されたアメリカ大陸」という説は崩れたとしている。

■アメリカ人はナスをカリア人から得た
ソウト助教授は、2000年前にエーゲ海地域でナスが栽培されていたと主張し、次のように続けた。「ナスは500年前に発見されたアメリカ大陸で初めて見つかったと言われています。多くの歴史家たちと植物学者もこの説をとっています。さらにはナスの原産地について大学の試験問題とされていたのです。しかし、このたび日の目を見ることとなったこの彫刻は、ナスがもっと早い時代、2000年前にカリア文化で栽培・食用されていたことを明らかにしました。これは重要な発見です。ナスの原産地はアメリカではなく、エーゲ海地域だったのです。アメリカ人はナスをカリア人から得ていたのです。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:17027 )