ハータミー氏の国民投票の提案に対し、国会議員らが反発
2009年07月22日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】テヘラン選出の国会議員は、モハンマド・ハータミー氏が国民投票の実施を提案したことに関し、法にもとづくような提案ではなく、むしろ外国人や革命の敵どもの願望に沿うものだとした上で、「同氏は国民投票の実施を要求しているが、改革派の拒絶という結果をもたらした「ホルダード月22日の伝説」〔6月12日の大統領選挙のこと〕において、イラン国民による国民投票が行われたという事実を見過ごしている」と述べた。

 テヘラン選出のビージャン・ノウバーヴェ議員はファールス通信とのインタビューの中で、国民投票を実施すべきだとするハータミー氏及び「闘う宗教指導者会議」の発言に対して、「ハータミー氏及び彼の同志たちが国民投票の実施を主張し、国の状況を危機的であるかのように見せているのは、彼らが選挙において大敗北を喫したためである」と指摘した。

 同議員は、国民投票の実施を提案するなどというのはイラン国民すべてに対する侮辱であるとして、さらにこう付け加えた。「イラン国民による自由な選挙の結果を受け入れようとせず、いかなる証拠や根拠もなく自己主張を繰り返しているような連中が、どうして国民投票の結果を受け容れるようなことがあろうか。彼らが絶対的敗北を喫するのは確実だというのに」。

国民投票は逸脱した議論である

 「闘う宗教指導者協会」の幹部の一人で、第8期国会議員でもあるホセイン・エブラーヒーミー氏は、「もしハーシェミー=ラフサンジャーニー氏が金曜礼拝で分裂の火を鎮めるべく真実を語っていたならば、今ごろハータミー氏が国民投票を提案することなどなかったはずだ」との見方を示した。

 第8期国会で国家安全保障外交委員会の上級委員を務める同氏は、選挙をめぐる問題はすでに終結していると強調し、以下のように述べた。「法的な手続きを踏んだ選挙が行われた後になって、もし誰かが国民投票のような問題を提起したとすれば、そのような人物は逸脱した議論を提起したことになる。そのような議論は、われわれの社会では正当なものであるとは言えない。我々は社会の進歩と向上のために行動しなければならない立場にいるのであって、政治的な〔争いの〕舞台を毎日新たに作り出すような行為はするべきではない」。

 エブラーヒーム氏はさらに、「各界の指導者たちや政治関係者たちは真実を語り、分裂を鎮め社会に平穏をもたらすべく努力する義務を負っている。対立を煽り、新たな問題を吹聴し、反乱を扇動することでかなりな程度まで団結へと動きつつある社会を再び対立と混乱に巻き込み、非理性的な運動を行って人々を通りへと引っ張り出すような行動を取ってはならない」と付け加えた。

〔後略〕

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( 翻訳者:小澤真理 )
( 記事ID:17050 )