イスタンブルの警官へ、ポイント制導入―新警察署長方針
2009年07月29日付 Hurriyet 紙

ポイント制により、良い成績を収めた警官は自身が望む部署へと移動され、成績の悪い警官は当直勤務に当たることとなる。パトカーにはGPSが搭載される。上役の者らは、GPSにより自身直属の部下らが昼でも夜でもどこにいるかを確認することができるようになる。

 イスタンブル県警察ヒュセイン・チャプクン本部長は、新聞記者らと顔合わせのため会合を催した。ビデオカメラやカメラが持ち込まれなかった談話会はヴァタン大通りにあるイスタンブル県警察内にて行われた。チャプクン本部長は、県警が導入する予定のポイント制により警官らには職務内容によりポイントが与えられ、良い成績を収めた警官には、自身が望む部署で働く機会が認められるだろうとした。同本部長は、働かない、もしくは成績の悪い警官は治安部隊から外され当直勤務へと移されるだとうと話した。同本部長は、「このシステムは、警察に存在していると言われる宗派教団の浸透を防ぐことができるか否か」という質問に対しては「この仕事には唯一の宗教がある。それは働くことだ」と返答した。

■ポイント制
 新聞記者らと行った談話会にてポイント制に言及したイスタンブル県警察チャプクン本部長は、「盗難、強盗、ひったくり、殺人といった事件に対しポイントが設定される。警官らは逮捕した犯人の犯した犯罪に対して設定されたポイントを獲得する。その後このポイントが集計され、良い成績、もしくは悪い成績の警官が決められる」と話した。

■「この仕事には唯一の宗教がある。それは働くことだ」
 「良い成績を収めた警官は、自身が望む部署に職員の空きがあれば移動となる。成績の悪い警官は、ポイント当直と呼ばれる当直業務に当たることになる。こうして働かない警官はつまみだされ、働く警官は称えられるだろう」と話すチャプクン本部長は、ある新聞記者による、このシステムが警察に存在していると言われる宗派教団の浸透を防ぐだろうかという質問に対して「この仕事には唯一の宗教がある。それは働くことだ」と返答した。
 同本部長はさらに、「ポイント制に関連し、ポイントを増やそうと望む警官らは情報センターの与える事件の情報のみに縛られず自分自身でも強盗犯、ひったくり犯を逮捕できるろことに出向き自身で捜査を行うだろう」と話した。

■GPSシステムが搭載される
 パトカーにはGPSシステムと言われる全地球測位装置が搭載されると述べるチャプクン本部長は、警察の上役の者らがこのGPS装置により自身直属の警官らが昼でも夜でもどこにいるかを確認することができ、事件発生時にはこのシステムを利用し近くの警官を事件現場へと向かわせることになるとした。交番で待機している、もしくは担当区域外に出ている警官がこの装置により特定されるだろうと話す同署長は、これに関連して作成されるリストや警官の担当区域内で発生した事件が翌日リストという形式で警官自身に示されることになると述べた。

■ミュネッヴェル殺害
 話題になり続けているミュネッヴェル・カラブルト殺害についても言及したヒュセイン・チャプクン本部長は、「現在我々の議題における最重要事案はこの事件である。我々の仲間が24時間この事件のために働いている。これは一種のマラソンであり、我々の仲間も疲れをものともせずこの殺人事件を解決するために働くだろう。本件については誰も、どれだけ小さな疑問も持たないでほしい」と話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:17065 )