トルコ人は本を読まない―平均で10年に1冊!?
2009年07月30日付 Radikal 紙

独立教育者協会(BES)代表のギュルカン・アヴジュ氏は、トルコで読書ばなれが起こっているのは構造上の問題であるとする一方、就学前の期間から大学教育終了まで、戦略的に読書を推進していないと述べた。
2009年現在、トルコには45の子供図書館、14の文書資料図書館と55の移動図書館を含む計1,152の図書館があるのに対し、ドイツでは10,531、イギリスでは4,620、スペインでは5,209の図書館があると話すアヴジュ氏は、行なった調査の結果を以下のように明らかにした。
「私たちの国の図書館のうち52は様々な理由により閉館されている状態だ。トルコの図書館では1300万冊の本があるのに対し、ブルガリアでは4600万冊、ロシアでは7億3900万冊、ドイツには1億400万冊の本が所蔵されている。トルコで、図書館の利用者として登録されている人数は493,500人であるが、イランでは700万人、フランスでは1600万人、イギリスでは3500万人となっている。
ドイツでは7,500人に一つの図書館という割合であるのにたいし、トルコは68,500人に一つの公立図書館というように割合である。ドイツでは公立図書館で勤務する司書の数は8,337名、フランスでは7,088名、イギリスでは6,978名、スペインでは3,794名のところ、トルコではわずか333名である。
トルコにおいて、読書という点についてはほとんどアフリカの国々に後れをとっているような状況といえる。日本では人口の14%、アメリカでは12%、イギリスとフランスでは21%が読書している一方で、トルコでは0.1%しか本を読んでいない。1人の日本人が1年に本を読む冊数は平均25冊であり、スウェーデン人は平均10冊、フランス人は7冊であるところ、トルコ人はというと10年に1冊というペースだ。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:17072 )