TRTのアラビア語専門局開設準備終了間近
2009年08月09日付 Yeni Safak 紙
ビュレント・アルンチ国務大臣兼副首相は、トルコ・テレビ・ラジオ協会(TRT)で放送されるアラビア語チャンネルの準備が完了間際であること、さらにフランス語放送チャンネルの準備も継続中であることを明らかにした。
トルコ・テレビ・ラジオ協会やアナトリア通信社、ラジオ・テレビ高等委員会(RTÜK)の責任者でもあるアルンチ氏は、公正発展党(AKP)の出版組織であるトルコ・ビュルテン誌に対して行ったインタビューにおいて、トルコ公営放送法で行われた改正によって、異なる言語で放送を行う可能性がもたらされたことや、これを受けてTRT シェシ(TRT6チャンネル、クルド語放送チャンネル)の放送が始まったことを振り返った。
同氏は、現在、TRTシェシの放送が大きな関心をもって視聴されているとの報告を受けていると述べ、以下の様に続けた。「以前は残念ながらクルド語で放送するチャンネルがわれわれの放送局にはなかったために、メッド・テレビやロジ・テレビ、またはそれらに類似する非合法組織の、長時間にわたってプロパガンダを放送するチャンネルが視聴されていました。ヴァン出身の友人たちの話では、昔はクルド語の歌や民謡を聴くためにイランのチャンネルにあわせたり、アルメニアのラジオを聞いたりしていたとのことです。今、トルコで暮らすクルド系の人々は、自分たちの民話や音楽、自分たちの声を聞くことのできることに喜んでいますが、(それらはまだ十分でないため)アルメニアのラジオや、またはテヘランから放送されているクルド語放送のラジオを聞いたり、テレビを見たりしているのです。今、これを自国で行うことほど自然なことはありません」
同氏は、TRTシェシが、われわれの間に絆を強め、人々をまとめていくプロジェクトであることを強調し、さらに、アラビア語のみで放送を行うチャンネルの準備が終了間際であることや、フランス語で放送を行うチャンネルの準備も継続中であると述べた。(さらに)同氏は、TRTチュルクが5月8日に放送を開始し、世界17カ国に向けて放送を行っていることにも言及した。(また)同氏は、TRTの子どもチャンネルがトルコで最も視聴されているチャンネルの1つであるとも述べた。
テレビ放送界による評価付けにおいてアルンチ氏は、民間テレビ局が独占的使用を防ぐために打ち出された規制が、十分に機能していないことを明らかにした。民間テレビ局の放送においては(番組の)質に注意することや、禁止事項の遵守を求める同氏は、「ラジオ・テレビ高等委員会が定めたガイドラインに沿った放送が行われるべきである」と述べた。(また)同氏は、トルコが世界で最も多くテレビが視聴される国であることを指摘し、肯定的な影響を受け入れることのできるテレビ放送こそがより有益なものになるだろうと述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:17152 )