高等教育機構、高額学費の私大に警告
2009年08月11日付 Milliyet 紙

トルコのいくつかの大学が、アメリカの大学より学費が高額であると指摘するアティラ・エリシュ教授が、「警告が聞き入れられない場合、廃校もやむなし」と語った。

高等教育機構(YÖK)の執行部メンバーであるアティラ・エリシュ教授が、大学の学費について考えを述べた。エリシュ教授は、トルコにおけるいくつかの大学の学費がアメリカよりも高額であると強調した。
エリシュ教授は、毎月出版されるパーク・マガジン誌のインタビューに答え、高額学費についての見解を以下のように述べている。
「高等教育機構として学費に干渉することはできないが、12校の私立大学がブラックリストにあげられている。はじめに約束をした義務をきちんと果たさなかったからである。また、そのうちのいくつかの大学は2段階目の警告を受けている。次に警告を受けた場合、我々からの補助金は支給しない。警告を聞き入れないならば、来年度に廃校させることもあり得る」

■大学に値するかどうかが重要

エリシュ教授は高等教育機構に過度の権限が与えられることはふさわしくないと指摘した上で、トルコにある139校にものぼる大学はその役割を満たしていないとし、次のように述べた。「監査委員会ができない仕事なら、他の部署ならなおさらできない。誰もが身を粉にして働いているが、5-6ヶ月も前に届いた書類を今処理している状態だ」。
学長選挙にも言及し、大学で選挙は行われるべきではないとする同教授は、大学のあるべき姿は、大学としての価値があるかどうかであると強調した。

■センター試験に対する評価

エリシュ教授は、「私は、学長になる人物には経営の経験がとても重要だと考えている。人柄もとても重要だ。学長職には大学人であるという条件は求められるべきではない。優れた経営者が学長になる可能性もありうる。
大使経験者や知事職経験者、またはアカデミックなビジョンに反対しない人物も学長になりうる」と述べた。
139の大学がセンター試験によって管理されることや、試験後の学生の振り分けに関する現状は、考えられない状況であるとする同教授は、「中国でさえこんなひどい状態ではなく、大学がきちんと分類されている。この分類に応じて試験が行われる。我々は、全てを中央から行うのを良しとする。なぜなら、強力なコネが恐れられているからだ」と語った。

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( 翻訳者:牧史織 )
( 記事ID:17167 )