アフマディーネジャードと国会議員の会合、不調に終わる
2009年08月11日付 E'temad-e Melli 紙

国会の原理派議員とマフムード・アフマディーネジャード大統領は、第10期政権の閣僚として誰を推薦するのか、その陣容をめぐって協議を行ったが、合意には至らなかった。

 昨日午後、議会多数派(原理派)の総会がアフマディーネジャード大統領出席のもと、国会の公開本会議場で会合を開いた。この会合の開催目的は、第10期政権の内閣の陣容をめぐり、原理派とアフマディーネジャードの間で合意を得ることだった。しかし、一方でアフマディーネジャードが自らの推薦する内閣の陣容にこだわり、他方で一部の人物の入閣に国会議員が反発したことで、2時間にわたって行われたこの会合は不調に終わった。

 この会合の参加者らによると、アフマディーネジャードとその旧友モジタバー・サマレ=ハーシェミーは、原理派の会頭を務めるアリー・ラーリジャーニー国会議長をはじめとする国会議員らの勧告に一切耳を傾けようとせず、自身の提案する内閣の陣容にあくまで固執する姿勢を見せたという。

 アフマディーネジャードが組閣をめぐる議会の要求を無視したことから、第10期政権の閣僚候補たちは信任投票の際、議会の厳しい意見に晒されることになりそうだ。それゆえ、アフマディーネジャードが推薦する閣僚候補らの適性審査が行われるのに伴い、行政と立法の両者間の対立が激化することも予想される。そしてこの対立が、政権や議会〔の今後の関係〕を基礎付けていくことになるかもしれない。

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( 翻訳者:森田沙里 )
( 記事ID:17191 )