共和人民党自治体の「ラマザン対応」
2009年08月18日付 Zaman 紙

一年の花形、ラマザン月(訳注:断食月)が近づくにつれ、各自治体も最後の準備をしている。

共和人民党(CHP)首長の自治体において、ここ数年来のうち今年が一番、ラマザンのため準備に力が入れられているように見受けられる。CHPは3月29日の地方選挙においてイスタンブル内で区長を獲得した自治体の数を5から11にのばし、この成功における「スカーフ解禁策」の果たした役割に気づいている。選挙期間中に灯明祭(カンディル)のスィミット(ゴマつきパン)やスカーフを配ったCHPの候補が開始したこの(イスラムへの)接近策は、ラマザン期間中も続けられる。

カドゥキョイ地区では断食月の間4500個の乾燥食料の小包を配る。バクルキョイ地区では1日あたり5000人が空腹を満たせるよう、ラマザン期間中テント(訳注:食事が提供される)が設置される。アンタリヤ市においては、アンタリヤスポーツセンターに断食明けの食事をとるためのテントを設置し、5000人に対し断食開けの食事を提供する予定であり、イズミルのCHP地区であるバルチョヴァ郡では公民館で毎晩断食開けの食事が提供される予定である。

CHP首長の自治体におけるラマザンへの準備は断食開けの食事にとどまらない。そのほかにもさまざまな行事が予定されている。ある地区では食事後にコンサートを催し、ある地区では選挙民を遊園地に招待する。またある地区ではサフル(ラマザン期間中、夜明け前に食べる食事)プログラムとして貧しい人々に援助のパッケージを届ける。カドゥキョイのセラミ・オズチュルク区長は断食月の間では社会的に相互扶助が増えることを強調し、区民からの寄付によって得られた食料の小包は貧しい人々へ、区よって配給されると述べた。

■CHP首長の自治体におけるラマザン期間中のプログラム

アンタリヤ広域市地区:5000人に対し断食開けの食事の提供と援助用の小包の配給が予定されている。メヴラーナ教団によるセマー(旋回舞踊)とメフテル(軍楽)隊のステージが行われる。

イズミル広域市地区:保存食の配給が予定されている。祭日の前にも経済的援助が行われる。

イズミル・バルチョヴァ郡:断食開けの食事の提供及びラマザン期間中の娯楽が用意されている。カラギョズとハジヴァトの影絵芝居が上映される。

サルイェル地区:1日あたり2500人に対し断食明けの食事を提供するほか、5000人に対し保存食の小包を配給する。祭典においては著名アーティストによる舞台とトルコ映画が上映される。

シリヴリ地区:援助パッケージの提供と「食料銀行」の設置が予定されている。各地域長が認定した人々は自治体当局から食料カードを受け取る。このカードにより、自治体当局の倉庫からラマザン期間中、必要な食べ物、着る物及び燃料を確保することが出来る。

アヴジュラル地区:テントの建設と毎日1000人の空腹を満たすことを予定している。また、2500人に対し援助パッケージの配給が予定されている。

メルテペ地区:「ラマザン村」が建設される。断食開けの食事後にはコンサートが準備され、子ども達のためには遊園地を建設する。

チャタルジャ地区:貧しい人々に対して食べ物を配給する。

アタシェヒル地区:キュチュクバッカル地区の催し物会場に断食明けの食事用テントを建設する。コンサートが予定され、障害者や病気を持つ人、高齢者がいる家にラマザン用の小包を配送する。

バクルキョイ地区:5000人に対し、断食明けの食事用テントおよび援助パッケージによる支援を行う見込みである。

チャンカヤ地区:低所得者層に家庭に対する食料援助を増やす予定。

メルスィン広域市:食料援助パッケージが準備されている。

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( 翻訳者:高岡望結 )
( 記事ID:17223 )