UNIFIL担当官「安保理決議第1701号3周年、完全な履行へ一層の努力を」
2009年08月14日付 Al-Nahar 紙

■ 奇跡ではなく、安定へ向けた明確な進路

2009年08月14日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【マイケル・ウィリアムズ(国連レバノン特別調整官)】

 3年前の今週、国連安全保障理事会は、イスラエルとレバノンの33日間に及ぶ戦争に歯止めをかけた第1701号決議を採択した。この決議は暴力と流血と破壊と苦難を終わらせただけではなく、四半世紀ぶりに、レバノン・イスラエルの国境に最長の安定期間をもたらした。それに加えてこの決議は、レバノンがその全土における主権を確立するための重要な措置を講ずる助けとなった。例えば、レバノン南部への国軍の展開は前例のないものである。

 レバノンはこの成果と、レバノン国軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の共同努力を際立てる継続的で優れた協力関係を誇りに思っている。またそうする権利がある。同様にレバノンは他の分野でも重要な進歩を遂げた。ブルーラインの確定が明確なかたちで始められており、レバノンはこの境界線に沿って支配権の確立に努めている。国連による幾度もの要求に基づいて、イスラエルは今年3月に、2006年の戦争の末期にレバノンに投下したクラスター爆弾に関する地図を引き渡した。これによって、レバノン南部に居住する民間人の負傷を回避することができる。また昨年には、捕虜と遺体の交換がヒズブッラーとイスラエルの間で行われた。

 上記のように、重要な進歩が遂げられたことは明らかである。しかし第1701号決議の全体的な目的である恒久的停戦と永続的解決はまだ実現されていない。レバノン南部とブルーライン沿いの情勢は、一般的に平穏とはいえ不安定なままである。イスラエルによる領空侵犯は依然として続いており、ガジャル村の北部は占領下に置かれたままである。シャバア農場地区の問題への解決策を見出す方向で限定的な進歩はあったが、先月ヒルバト・スッラム地区で起きた武器の隠し場所の爆発と、それに対する反応を含む最近の多くの事件は、レバノン南部とブルーライン沿いの状況が急速に悪化する可能性を明確に思い起こさせるものだった。 

 これらの事件は、第1701号決議の尊重が、長期的には両国の安全と安定に対する唯一の保証であることを証明した。破壊の痕跡は今なお明白に残っている。自分たちの家や土地での尊厳ある生活を切望するレバノン人は、平和を望んでいる。イスラエルでは、住民は不安を感じており、彼らの生活を再び揺るがすかも知れない暴力の再発を恐れている。彼らもまた平和で尊厳のある生活を望んでいる。被害を蒙った人々のためにも、第1701号決議の完全な履行と地域における公正かつ包括的な和平の実現に向けて、私たちは努力と強い意志を怠ってはいけない。

(後略)

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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:17231 )