サーデグ・ラーリージャーニー氏、最高指導者により司法長官に任命される
2009年08月16日付 E'temad-e Melli 紙
右がサーデグ・ラーリージャーニー氏
【政治部】サーデグ・ラーリージャーニー氏は昨日正式に、最高指導者の命令によって、新司法長官に任命された。同氏は殉教者モハンマド・ベヘシュティー氏、アブドルキャリーム・ムーサヴィー=アルダビーリー氏、モハンマド・ヤズディー氏、マフムード・ハーシェミー=シャーフルーディー氏に次ぐ、イスラーム共和国体制樹立後5人目の司法機関のトップに就いたことになる。
任期5年の司法長官職の二期目を務めていたハーシェミー=シャーフルーディー氏の在任期間は、モルダード月22日〔西暦8月13日〕(3日前)に終了していた。
これより前、シャーフルーディー氏の離任式とラーリージャーニー氏の就任式が先週土曜日〔=8月8日〕、司法長官ホールで、大統領、国会議長、最高指導者事務所長らが出席する中で行われる予定だった。しかしこの式典は、理由が公表されないまま延期され、諸々の政治集団やマスコミの間でさまざまな憶測を呼ぶこととなった。
ニュースサイト「ジャハーン・ニューズ」がある消息筋の情報として伝えたところによると、この延期の理由は一部〔スケジュール上の〕調整が取れなかったことや、一部の招待客が遠方に出かけていて不在だったことにあったという。しかしその一方で、一部のメディアは司法権での仕事始めが最近の〔選挙をめぐる〕混乱と時期的に重なっていたことへの不満がラーリージャーニー氏側にあったのではないか、とする噂の存在を報じている。
それによると、ゴルバーンアリー・ドッリー=ナジャフアーバーディー検事総長は、「サーデグ・ラーリージャーニー氏は、全ての問題が自身の名前にかかる〔=自分の責任となる〕ことを懸念している」と語ったという。
検事総長の広報は昨日、このような引用は正確なものではないとし、以下のように発表した。「ラーリージャーニー氏の着任式が延期された理由についてドッリー=ナジャフアーバーディー氏が語ったとされる発言は、真っ赤な嘘である。デマを流布した人物に対しては、必要な法的措置が取られるだろう」。
そのような中、司法権報道官は新旧の司法長官の離着任式が土曜日〔=8月15日〕に開かれたことを発表した。
この式典の中で、最高指導者事務所長であるモハンマディー=ゴルパーイェガーニー氏によって、10年間にわたるハーシェミー=シャーフルーディー氏の功績に対して感謝の意が述べられ、さらにラーリージャーニー氏への辞令が読み上げられた。最高指導者はこの辞令の中で、ラーリージャーニー氏について〔司法権に〕革新と独創性をもたらす士気ならびに能力を兼ね備えた人物であると評した。
(中略)
この任命によって、イスラーム共和国30年の歴史の中で初めて、近親関係にある二人が〔立法権と司法権という〕複数の「権」で同時にトップを務めるという状況が生まれることになる。現在、アリー・ラーリージャーニー氏は国会議長を務めており、サーデグ・ラーリージャーニー氏は今後、司法権を運営することになる。
〔※サーデグ・ラーリージャーニーは、アリーの弟〕
(後略)
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( 翻訳者:森田沙里 )
( 記事ID:17239 )