第10期内閣、新人を12名以上登用へ:女性閣僚候補も3名指名
2009年08月20日付 Jam-e Jam 紙

法律の規定によれば、昨日午後4時が大統領にとって国会に自らの閣僚候補を指名する最終期限だった。しかし結局、国会への大統領による閣僚候補の指名は行われなかった。本紙発行の時点までに、アフマディーネジャード大統領側からの国会への正式な通知は行われなかったのである。

 他方、法律担当副大統領顧問のナディーミー氏が公表したところでは、すでに18名の閣僚候補が選び出され、そのうち12名が新顔だとのことだ〔※11名の誤りか?〕。さらに、司法相、商業相、国防相の3ポストについては、大統領はいまだ最終的な結論を出していない模様だ。国防相にはヴァヒーディー氏が、商業相にはガザンファリー氏が、そして司法相にはモルタザー・バフティヤーリー氏あるいはモンタゼリー氏が指名されるのではないかと言われている。

 ナディーミー氏が公表したリストによれば、閣僚候補のうち3名が女性である。

 今回の組閣のもう一つの特徴は、前期の政権からの留任や配置変えもいくつかみられることだ。

 例えば、第9期政権で国防相を務めたモスタファー・ナッジャール氏は新たに内務相に、元テヘラン州知事で内務省政治担当次官・選挙管理委員長を務めたカームラーン・ダーネシュジュー氏は科学研究技術相に、人材整備担当の大統領特別補佐官を務めたアブドッレザー・シェイホルエスラーミー氏は労働社会問題相に、第9期政権で商業相を務めたマスウード・ミールカーゼミー氏は石油相に、副大統領兼体育庁長官を務めたモハンマド・アリーアーバーディー氏は電力相に、それぞれ指名されている。

 アフマディーネジャード大統領は前期の政権で閣僚を務めた人物のうち、7名だけを新政権でも再度閣僚として迎え入れ、その他の元閣僚らに対しては退場を求める選択を下した(とはいえ、第9期政権でも多くの閣僚が入れ替えられたのだが)。

 マフムード・アフマディーネジャード大統領は第10期政権の閣僚の氏名を水曜日のニュース番組で人々に公表する予定だったが、しかし番組が立て込んでいたことから、公表は今夜21時のテレビ第1チャンネルのニュース番組に延期となった。

 ナディーミー法律担当副大統領顧問が公表したリストによると、第10期政権の内閣の陣容は以下の通りである。

スーサン・ケシャーヴァルズ:教育相〔女性〕
・教育哲学で博士号
・教育相次官、特殊教育庁長官

レザー・タギープール:通信相
・産業工学で修士号
〔‥‥〕
・シーラーズ電子産業代表取締役(1375-81〔1996-2002〕)
・イラン通信産業代表取締役(1381-86〔2002-2007〕)

ヘイダル・モスレヒー:情報相
・イスラーム法学・法源学の分野で高等コースの教育を受ける。
・神学修士号
・聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕でカルバラー部隊ならびにハータモル・アンビヤー部隊でイマーム・ホメイニー代理を務める
・イスラーム革命防衛隊地上部隊ならびにバスィージ抵抗部隊の最高指導者代理
・宗教問題担当大統領顧問
・ワクフ慈善庁最高指導者代理兼長官代行

セイエド・シャムソッディーン・ホセイニー:経済財政相〔留任〕
・経済学博士号〔‥‥〕
・大統領が設置した「経済変革タスクフォース」書記
・政府経済委員会委員長
・証券取引所協議会専門協議会委員

マヌーチェフル・モッタキー:外相〔留任〕
・第9期政権外相
・第1期及び第7期国会議員
・イスラーム文化広報庁広報担当次長
・駐トルコならびに駐日イラン大使
・法律・領事・国会担当外務次官
・国際問題担当外務次官

マルズィーイェ・ヴァヒード=ダストジェルディー:保健相〔女性〕
〔‥‥〕
・保健省医学専門教育協議会委員(1372-75〔1993-96〕)
・保健省政策協議会委員(1373-75〔1994-96〕)
・国家高等教育立案協議会委員(1371-78〔1992-99〕)
・第4・5期国会議員(テヘラン選出)
・国家医療制度高等評議会委員(1375-79〔1996-2000〕)

モハンマド・アッバースィー:協同組合相〔留任〕
・経営学博士号
・第9期政権協同組合相
・第7期国会予算立案委員会副委員長
・マーザンダラーン州立案財務担当副知事
・マーザンダラーン・ゴレスターン州文化イスラーム指導総局長
〔‥‥〕

サーデグ・ハリーリヤーン:農業ジハード相
・天然資源経済学博士号(教員養成大学)
・農業ジハード省次官・大臣代理
・教員養成大学学術委員・教授
・国家経済評議会委員
〔‥‥〕

ハミード・ベフバハーニー:道路運輸相〔留任〕
・道路・ビルディング博士号(米フロリダ大学)〔‥‥〕
・第9期政権道路運輸相
・1357-1377〔1978-1998〕年の20年間にわたり、イラン科学産業大学開発学部学部長
・科学研究技術省福祉本部責任者
・道路運輸省高等立案評議会委員
〔‥‥〕

ファーテメ・アージョルルー:福祉相〔女性〕
・教育心理学博士課程の大学院生
・第7・8期国会議員〔キャラジ選出〕
・大統領府女性参画センター研究調査理事会委員
〔‥‥〕

アリー・アクバル・メフラービヤーン:鉱工業相〔留任〕
・科学産業大学開発工学技士
・第9期政権特別計画本部長・大統領顧問
・国家技術高等評議会委員
・「補足第13項本部」本部長・アフマディーネジャード大統領特別代理
・テヘラン市長顧問

カームラーン・ダーネシュジュー:科学研究技術相
・航空工学博士(ロンドン大学)
・科学産業大学教授・学術委員会委員
・テヘラン州知事(84-87〔2005-8年〕
・内務省政治担当次官・大臣代理
・国家選挙管理委員会委員長

セイエド・モハンマド・ホセイニー:文化イスラーム指導相
・テヘラン大学神学部教授・学術委員会委員
・第5期国会議員
・イラン国営放送実行担当副総裁
・科学省支援・法律・国会担当次官
・パヤーメ・ヌール大学学長、科学相代理

アブドッレザー・シェイホルエスラーミー:労働社会問題相
・科学産業大学開発工学博士
・第9期政権大統領顧問・大統領事務所所長
・ホルモズガーン州知事
・科学技術大学開発工学部教授・学術委員会委員
・人材整備担当大統領特別補佐官

モスタファー・モハンマド・ナッジャール:内相
・経営学修士〔‥‥〕
〔‥‥〕
・革命防衛隊省軍需物資班班長代理
・〔‥‥〕
・第9期政権国防軍需相

アリー・ニークザード:住宅相
・アルダビール州住宅都市計画庁長官
・アルダビール州開発担当副知事
・内務省開発問題調整担当次官〔‥‥〕
・公共交通開発・燃料消費管理タスクフォース委員
・開発工学で学位

マスウード・ミールカーゼミー:石油相
・産業工学博士(教員養成大学)
・第9期政権で商業相
・システム調査・効率向上センター所長
〔‥‥〕

モハンマド・アリーアーバーディー:電力相
・テヘラン州開発担当副知事(82-84〔2003-5〕)
・第9期政権副大統領兼体育庁長官
・イラン・オリンピック委員会委員長
・開発工学での学位あり

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17247 )