宗務庁から警告、聖者廟参拝はほどほどに
2009年08月23日付 Yeni Safak 紙
宗務庁の宗務高等委員会メンバーであるヤシャル・イイト博士は、イスラームにおいては、ただアッラーにだけ願掛けをすることができるとし、「聖者廟参拝の際に、お金を投げること、家や子授けを望むことのような、好ましくない、宗教が認めない行為は避けねばなりません」と述べた。
ヤシャル・イイト博士はジハン通信社に対し行った説明で、ラマザン月の始まりと同時に聖者廟参拝が増加したとのべた。
イイト博士は、イスラームにおいては、ただアッラーのみが祈りの対象となること、願掛けや助けを求める行為はアッラーに対してのみなされることを強調し、「イスラームの根本は、アッラー以外の神を認めないこと、唯一神の他に何者からにも助けを求めないことです。願いごとの内容は宗教や別の問題であるかもしれませんが、願いはただアッラーに対してだけ、なされるものです」と述べた。
イスラームにおいては、人生に終わりがあることや現世が永遠でないといった思いを新たにし、生かされていることを実感するために、聖者廟参拝が行われているとするイイト博士は、「この原則のもとで、重要な人物の墓所は私たちの伝統においても参詣されています。しかしながら、これらの参詣の際にしばしば好ましくない行為、宗教が認めない行為が見られます。例えば、そこでお金を投げること、布切れのようなものを結び付けること、結婚する際にそこを訪問すること、そこへ行って自分の体をぼろぼろにするまで殴打すること・・・これらは宗教が良しとしていることではありません」と話した。
イイト博士は聖者廟へ参拝すること、ろうそくを灯すこと、病気の快復を期待すること、家や子授けのような祈願をすること、石をなげること、そして石があたると何か望みがかなうと思うこと、聖者廟で犠牲獣を屠ることのような行為が正しくないことを強調した
イイト博士は、「聖者廟で、『コーランをこれだけ読みました。金を払ってくれたら、そのご利益を、あなたのものにしてあげましょう』などというような、宗教的感情を悪用するものを許してはなりません」とのべた。
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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:17266 )