遅くとも春には国境開通―ダヴトオール外相、対アルメニア問題の見通しを語る
2009年09月02日付 Hurriyet 紙

ダヴトオール外相は、現在起こっているプロセスは新しいものではないと述べ、「国境開通を春に間に合わせたいと考えている。年始頃にも開通の可能性がある」と話した。同外相は、現状は誰の利益にもならないと強調した。

 アルメニアとの間で4月に仮調印がなされた議定書の署名に6週間を残し、アフメト・ダヴトオール外相は、「国境開通を春に間に合わせたいと考えている。年始頃にも開通の可能性がある」と話した。

 ダヴトオール外相は、昨日北キプロス・トルコ共和国にてNTVの質問に回答した。トルコ―アルメニア間の接近において双方の見解の相違はないと述べた同外相は、「危機の固定化に結びついた国境閉鎖は我々の手の中で爆発寸前の爆弾のようである」と話した。現状が誰の利益にもならないと強調する同外相は、アルメニアとの間で実施されるであろう正常化のプロセスを以下のように説明した。

■ プロセスは新しいものではない

 「トルコとアルメニアがスイスの仲介の下続けてきた努力の中で仮調印を行った『外交関係の基礎議定書』と『二国関係の進展議定書』の中で国境が定義されることは、重要な要素である。アルメニアとの議論は、世論に対して『中断した』と公表された瞬間も続いていた。現在起こっているこのプロセスは新しいものではない。4月に仮調印がなされた文書がいつか署名されるだろうとは知られていた。(1921年の)カルス条約とともに生じた国際標準に沿って国境は定義されるべきである。それなくして、隣国関係への言及はありえない。」

 プロセスが国会の承認を得ずには発効し得ないだろうと強調するダヴトオール外相は、プロセスの進捗を以下のようにまとめた。

■ 国会の承認なしではいけない

 「6週間にわたり、アルメニアと共に到達した点がトルコに対し説明されるであろう。あらゆる水準で話し合いが行われる予定である。この後、合意に署名がなされるであろう。そもそもこの2つの議定書には仮調印がなされた。つまりどういうことか?『我々はこれに合意した』と互いに宣言した (ということ)。発効するには両国内の法的手続がある。我々にとってはこの国会である。6週間後の署名は、諸事万端すぐに発効という意味にはならない。」

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:17357 )