ギュナイ観光相、「トルコ人は聖者廟参りはするが博物館に来ない」
2009年09月05日付 Zaman 紙

エルトゥールル・ギュナイ文化観光大臣は、「私たちは聖者廟参拝を行うほどに博物館へは行かない」と述べた。

ギュナイ大臣はマラトヤ考古学博物館での調査に参加した後、新聞記者たちの質問に答えた。
ある新聞記者はマラトヤ・アスランテペ古墳からの出土品がアンカラへ移送されたことに触れ、「野外博物館が完成した後にこれらの出土品が返還されることは検討されているか?」という質問を行った。この質問にギュナイ大臣は次のように答えた。
「一部は戻ってくるかもしれない。私は実のところアンカラに現在あるものよりよりも大きな博物館を作ることを考えている。共和国の首都に本当に大きな文明博物館を計画している。なぜなら、私たちは世界を見て回っているからである。我々の土地から持ち出された出土品で世界中のいくつもの大博物館が作られた。しかしそれらが出土したのは我々の土地であり、それらのおおもとは我々の土地なのである。しかし我々の国にはそれに見合うだけの規模の博物館はない。一般にアナトリアでは博物館について情報が不足している。この国の人間は聖者廟参拝を行うほど博物館へは行かない。ここにきて(年間20YTLで博物館・遺跡などに何度でも入場できる)博物館カードの導入が始まった。たとえばマラトヤの人口は50万を超えるが、マラトヤ考古学博物館への訪問者は十分ではない。この博物館は無料だというのに。ここで何かキャンペーンを行う必要がある。」
ギュナイ大臣はバッタルガズィ郡に向かいウル・モスク、マラトヤ城の城壁、シラフタル・ムスタファ・パシャ・キャラバンサライの修復作業についても調査し、シラフタル・ムスタファ・パシャ・キャラバンサライでのいくつかの修復作業がオリジナルに沿った形で行われていないと述べた。
ギュナイ大臣は、職員の1人が「元はこうだった」と言ったのに対し、「冗談じゃない、これはオリジナルじゃない。元々の構造との関連性はない。私はほかの場所でも見たが、ここにはかまどがあって人々はかまどを使い、その脇で寝ていた。なぜオリジナルを壊すのか」と述べた。

■「ネムルトほど人に強い印象を与える場所を見たことがない」
新聞記者の質問に対し、ネムルトに関しても短い評価を行ったギュナイ大臣は、マラトヤからもアドゥヤマンからもアクセスが簡単になるよう努力していると述べた。
ギュナイ大臣は次のように続けた。
「ネムルトほど人に強い印象を与える場所を見たことがない。世界有数の遺跡、定住地のうちの1つである。マラトヤとアドゥヤマンからのアクセスが確保され、(観光客を)受け入れる場所が整えられる必要がある。非常に重要なものとして私たちが世界に紹介する必要がある場所の筆頭である」
ギュナイ大臣は、マラトヤ・アスランテペ遺跡で調査を行う発掘隊長マルジェッラ・フランギパネ教授から説明を受けた。
ギュナイ大臣は、ここで、アルメニアとの関係が議論されていることについて次のように述べた。
「歴史の議論は歴史家たちにまかせなさい。私の祖父があなたの祖父とけんかをしたといって、私は今日でもまだけんかをしなければならないとでもいうのか」と話した。
ギュナイ大臣はヘリコプターでアンカラに向かうためマラトヤを離れた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:17376 )