革命防衛隊総司令官、仰天暴露「ハータミーは最高指導者の排除を画策していた」
2009年09月03日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】イスラーム革命防衛隊総司令官は「ジハードと殉教の先輩たち」との会合の中で、選挙後の混乱をめぐって逮捕・起訴された一部被告らの告白に触れ、初めて明かされる新たな事実とその原因について語った。

 イラン学生通信の報道によると、モハンマド・アリー・ジャアファリー少将は発言の中で、第10期大統領選挙後の混乱について、イスラーム革命の歴史上、最大の事件であったとし、イスラーム革命とイスラーム共和国の実質を脅かしうるものだったと述べた。

 同司令官はその上で、「この出来事をビロード革命という名で呼ぶべきではないとする人も、なかにはいる。しかしこのような出来事は、〔グルジアやウクライナなどの〕多くの国で民主的な選挙を背景として起きてきた」と指摘した。

 ジャアファリー少将はさらに、一部の人物の告白から、同じような目的が過去にも別の形で追求されていたことが分かると指摘、さらに「ムーサヴィー・ホイーニーハー氏は1387年バフマン月〔2009年1月下旬〜〕に、『力を尽くして、何としても最高指導者をその座から引きずり下ろさねばならない。彼には、自らが〈お方〉などと敬語で呼ばれるような人物ではないということを分からせねばならない。彼には好き勝手な方向に、国を導くことなどできないということを、だ。ハータミーとその仲間たちにも〔国を率いるだけの〕十分な経験がある』、などと言っていた」と暴露した。

 革命防衛隊総司令官はまた、モハンマド・アリー・アブタヒーが刑務所という環境の中で、周囲の者たちや彼らの様々な議論から距離を置くことで、〔自らの思想を〕変化させたことを指摘し、次のように続けた。「アブタヒーは告白の中で、ハータミー、ファーテフ、及びメフディー・ハーシェミーの三人が、『この選挙に勝つことと、別の選挙で勝つこととでは、大きな違いがある。この選挙に勝てば、原理派と最高指導者には、もはや大きな面をすることはできなくなる。仕事がしやすくなるということだ。つまり極めて弱体化した最高指導者、あるいは最高指導者なき体制が生まれるということだ』などと言っていたことを、明らかにしている。選挙後の抗議も、完全に組織されたものだった。〔抗議運動に参加した〕勢力は前もって準備されていた」。

 同総司令官はさらに、「アブタヒーは発言の中で、改革派の目的は最高指導者の排除であることを明らかにしている。彼によれば、改革派の戦略は、特に若い男女の間に反宗教的態度を醸成し、放縦を広めること、そして宗教的・革命的シンボルを排除することである」と指摘した。

 ジャアファリー総司令官はさらに、〔改革派の〕会議ではイマーム・ホメイニーとハーメネイー最高指導者の写真の撤去が模索されていたとするアブタヒーの指摘に触れ、さらに次のように述べた。「ハータミー氏は1387年バフマン月、次のように言っている。『もしこの選挙でアフマディーネジャードが下野すれば、最高指導者も排除される。もし改革派が社会に復帰すれば、最高指導者にもはや力は残っていないだろう』」。

 ジャアファリー総司令官はさらに、「ナバヴィーも、あるところで次のように言っている。『最高指導者はアフマディーネジャードを選択した、ということを喧伝しなければならない。そうすれば、アフマディーネジャードの敗北は最高指導者の敗北になるからだ』」と指摘、またアトリヤーンファルもタージザーデの発言として、同じようなことを認めているとして、次のように問いかけた。「逸脱は今や、これほどまでに深刻なものとなっている。敵はこのために全力を傾けている。このような状況で、われわれが為すべきことは、ただ座視することだけだろうか?」

 同総司令官は、このような中で「逸脱との闘い」という名の下で逸脱へと足を踏み入れている者がいると指摘、「最近の騒乱は、危機などというものではなく、むしろ一つの内乱だったのだ。もちろん、神の偉大なる試練でもあった。その結果残念なことに、革命を率いてきた〔一部の〕リーダーたちは〔この試練から〕落ちてしまっているようだ」と語った。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17421 )